きゃりーぱみゅぱみゅ 5月からワールドツアーを行い、ファイナルは8月19、20日の日本武道館。大阪のUSJにアトラクション「きゃりーぱみゅぱみゅ XRライド」が登場。

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デビュー5周年を迎えたきゃりーぱみゅぱみゅが、初のベストアルバム『KPP BEST』をリリース。初回限定盤がほぼ実物大の立体的な顔ジャケットという豪華パッケージで、既に話題沸騰中だ。

「『もしもし原宿』(デビュー作)を出したときは、これっきりだと思っていたので、次のシングルはこれ、と言われるたびに、『あ、また新曲出せるんだ』みたいな(笑)5年間だったんですよね。でも最新シングル『最&高』の歌詞を中田ヤスタカ(CAPSULE)さんからもらったとき、きゃりーの存在自体がミラクルなもの、と改めて感じました。みんなに応援してもらいながら、奇跡が重なって、ここまでやってこられたんだなって。今こうやって歌えることの幸せをかみしめています」

『KPP BEST』には24曲のベストセレクションと、中田ヤスタカさんのセルフミックス盤が収められる。楽曲も歌詞も中田さんが手がけてきたが、『つけまつける』を筆頭に、きゃりーさんとの他愛ない会話の中からヒット曲が生まれてきた。

「一緒にいろんな話をしたことが、見事に歌詞に反映されているんですよね。レコーディングも独特で、本番当日に歌詞を渡され、メロディもその場で覚えて録音するんです。うろ覚えで歌ったものが、そのままCDになったりするので、最初はビックリ(笑)。どうして? と中田さんに聞いたら、覚えたてのフワフワした感じがきゃりーの良さだからって。それが5年間続いています」

過去のヒット曲を改めて聴くと、ラブソングがほとんど見当たらないのも、きゃりーさんらしさ、だろう。

「そうなんです。私もPerfumeさんみたいなラブソング歌いたい、と中田さんに訴えたら、えへへ、とスルーされました。そういえば私、恋愛の話ってほとんどしないんですよ。ただ、『もんだいガール』のときは恋の相談をしていたので、歌詞をもらったとき『機械みたいに生きてるわけじゃない』というフレーズがあり、泣きそうになりました」

そしてきゃりーさんといえば、新曲を出す度に話題になるのがミュージックビデオ。その突拍子もないアイデアも、彼女の思いついたものから展開することが多いとか。「私はかわいいものが好きだけど、ちょっとエグイものも好き。ピンクのスライムをかぶりたいとか、ラーメン丼の上で踊りたいとか、思いつくままに言ってきました。それを実現するクリエイターさんたちは、ホントすごいと思う。きゃりーちゃんのMVは、何でもしていいから楽しいと、よく言われます(笑)」

独特のMVが海外でも話題になり、デビュー3年目に海外進出。いまや日本を代表するポップアイコンだ。今年も2年ぶりのワールドツアーが予定され、このベスト盤も海外同時発売されるそう。

「海外のファンには、私のMVを見て、『自分が着たい服を着て、やりたいことをやろうと思った』と、よく言われます。そんなことを言った覚えはないんですが、私自身の存在から発するメッセージを、国境を超えて感じてもらっているのは、本当に嬉しい。もっと楽しいことを見せてやろうと思います」

アニバーサリーイヤーの今年は、ベスト盤、海外公演に続き、まだまだ楽しい“たくらみ”を用意しているそう。ますます目が離せない!

◇きゃりーぱみゅぱみゅ 5月からワールドツアーを行い、ファイナルは8月19、20日の日本武道館。大阪のUSJにアトラクション「きゃりーぱみゅぱみゅ XRライド」が登場。

◇『KPP BEST 』【初回限定盤 超限定リアルお顔パッケージ3CD+DVD】¥5,555 特典DVDにはインタビュー映像『きゃりーぱみゅぱみゅ 5年目の真実』を収録。【通常盤2CD】¥3,200(WARNER MUSIC JAPAN)

※『anan』2016年6月1日号より。写真・土佐麻理子 文・北條尚子 《anan編集部》