思春期ニキビと大人ニキビ、何か違うの?専門家に聞いてみた

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5月21日はニキビの日であるが、皆さんご存知だっただろうか? ニキビというと「思春期にできるもの」というイメージが強いが、大人になってもニキビができることが少なくない。思春期にできるニキビと大人になってできるニキビに違いはあるのだろうか? また、ニキビのことを吹き出物と呼ぶこともあるが、思春期ニキビと大人ニキビの違いと何か関係があるのだろうか? せっかくのニキビの日であるため、今回は上記の疑問について、スキンケアの専門家に見解を伺ったため紹介したい。

■ニキビと吹き出物の違い

まず、ニキビと吹き出物の違いは何なのだろうか? ネットで検索してみると、ニキビは思春期にできるもので、吹き出物は大人ができるニキビとあったが、果たして本当だろうか? スキンケアカウンセラーの松原好克さんに同疑問をぶつけてみたところ、以下の回答が返ってきた。

「ニキビと吹き出物の違いは、医学的・科学的に明確に表現されたものはありませんが、単刀直入に申し上げますと、同一のものと位置づけて良いでしょう。20歳未満に出来るニキビを『思春期ニキビ・正式名【若年性ざ瘡】』、20歳以上にできるニキビを『大人ニキビ・正式名【成人性ざ瘡】』と言います。吹き出物は、おっしゃる通り『大人ニキビ』だと思われます」(松原さん)

名称こそ違うものの、どうやらニキビとしての意味に違いはなさそうである。ちなみに両者を合わせたニキビの医学的正式名称は、『尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)』と言うそうだ。

「元々ニキビというのは、現在の『思春期ニキビ』を指し(20歳未満の人にできることが多かったため)、20歳以上になってからできる少数派のニキビを、通称で『吹き出物』と呼んでいました。これは私の長年の経験から得た個人的な見解のため、確証付ける根拠はありませんが、食生活・睡眠不足・ストレスなどの生活習慣の乱れが原因で、近年20歳以上になってもニキビができる人が増えてきたため、『思春期ニキビ』『大人ニキビ』という分かりやすい表現に変わってきたものと考えられます」(松原さん)

確かに吹き出物と聞くと、大人ができるニキビというイメージが筆者のなかにもある。ニキビは思春期にできるものというイメージに合わせ、大人ニキビという名称ができたのかもしれない。

■思春期ニキビと大人ニキビの違い

では、思春期にできるニキビと、大人ができるニキビの違いについてはどうだろうか? 筆者のなかでは、確か思春期ニキビはホルモンバランスが崩れると、できやすかったような気がしたのだが……?

「思春期ニキビは、ホルモンバランスの崩れということよりも、成長の過程で現れる男性ホルモンの増加が原因とされています。男性ホルモンの割合が増えることで、皮脂腺が活発に働き、皮脂が過剰に分泌されます。その結果、毛穴が塞がれてアクネ菌が異常に発生し、徐々にニキビが進行します。額を中心に頬や顔全体に広がることもありますが、加齢と共に解消されるケースが多いようです」(松原さん)

なるほど。思春期ニキビの原因は、男性ホルモンの増加にあると分かった。引き続き松原さんが、大人ニキビの原因についても説明を寄せてくれた。

「大人ニキビは、皮脂が多い脂性肌の人だけでなく、乾燥肌の人にもできます。アゴ周辺をメインに、顔面の下半分(鼻より下)にできるのが特徴のひとつで、生活習慣の乱れが発症の主因になっていると言われています。ただし、思春期ニキビ・大人ニキビに関わらず、ニキビの根本的な解決法は、未だに確立されておらず、皮膚科での塗り薬や飲み薬を試しても、一向に改善しない人もおられるようです。つまり、ニキビは、それだけ奥が深い肌トラブルなのです」(松原さん)

筆者もどちらかというと脂性肌のため、改めて定期的な洗顔等でスキンケアを徹底しなければ……と思った。とはいえ、あまり気にし過ぎても体に毒である。生活習慣の乱れを正し、健康で過ごすことを心掛けながら、上手にニキビと付き合っていきたい。

「教えて!goo」では「あなたの思春期の思い出を教えて」と、引き続き意見を募集中だ。

■専門家プロフィール:松原好克
年間約1,000人にも及ぶスキンケア相談に応じながら、美容関連の取材や執筆、化粧品の評価も多数手掛ける。保湿美容液(美神セラバリアエッセンス)、エイジングケア美容液(美神ビューティーアップエッセンス)など、美容成分にこだわったオリジナル化粧品を多数保有。公式サイト日刊美容液新聞

柚木深つばさ(Yukimi Tsubasa)