24日のアフガニスタン戦、29日のシリア戦に臨む日本代表合宿がスタートしました。

中盤の6人のうち、5人が海外組だということでコンディション不良を心配する声があるようです。月曜か火曜に戻ってきて、木曜が本番ということで、間に合わなかったらどうするのだろうという意見です。

ですが、日本代表でプレーするというのは特別なことです。気持ちの高ぶりも違います。ですから、僕はその点については心配していません。きっと海外組はやってくれることでしょう。

僕が今回、一番意外に思っているのは川島永嗣の招集です。しばらくピッチを離れていましたし、今はまだ実戦の勘を取り戻させてあげる時間ではないかと思っていました。

ヴァイッド・ハリルホジッチ監督の下で川島はあまりプレーしていないので、呼んで確かめたいということでしょう。ただし、今までのような絶対的なナンバーワンではないという扱いになるのではないでしょうか。

FWでは、小林悠とハーフナー・マイクが入ってきました。この2人にとって、この3月の2試合は本当に大切な意味を持つと思います。

もしここで結果を出せなかったら、この2人はもう呼ばれないかもしれません。僕は小林とハーフナーについて、これまで何度もこのコラムで書いてきたように、高く評価します。

ですが、ハリルホジッチ監督はもう日本代表のメンバーを固めに入っています。今後入り込む余地はさほど残されていそうにありません。ですから、ここでよほど印象に残らない限り、ロシア行きが閉ざされる可能性もあります。

特にハーフナーは、これまで日本代表がクロス攻撃を得意としてこなかったことを考えると、あまりチャンスを作ってもらえないかもしれません。それでも、そこで自分で決定機をつくりゴールを挙げないと、もう代表キャップ数は伸びないかもしれないのです。

監督の要求に応えつつ、周りの選手たちとわかり合えるかどうか。小林とハーフナーにとって、長いようで短い9日間になるだろうと予想しています。