日本はかつて世界の液晶事業のトップランナーだったが、なぜ他国にその地位を奪われてしまったのだろうか。中国メディアの〓媒体は28日、液晶事業の世界的な競争の歴史を振り返る記事を掲載、台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業がシャープに対して買収提案をしたことで、日本が「気分を害している」と論じた。(〓は金へんに「太」)(イメージ写真提供:123RF)

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 日本はかつて世界の液晶事業のトップランナーだったが、なぜ他国にその地位を奪われてしまったのだろうか。中国メディアの〓媒体は28日、液晶事業の世界的な競争の歴史を振り返る記事を掲載、台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業がシャープに対して買収提案をしたことで、日本が「気分を害している」と論じた。(〓は金へんに「太」)

 液晶そのものはオーストリアの学者が発見したものだが、実際にさまざまな形で商品化したのは日本企業だ。例えばシャープは1973年に世界初と呼ばれる液晶電卓を商品化。また1980年代には日本の各メーカーが液晶表示の「ポケコン(ポケットコンピューター)」を商品化、さらに1989年には世界初のノートパソコンが日本で誕生した。

 記事は、「1980年代から、日本は常に世界の液晶技術の発展における先駆者だった」と伝える一方、1990年代後半に韓国のサムスンおよびLGが液晶市場において成長を開始、続いて2000年代に入り台湾企業が飛躍的な成長を遂げたことを紹介した。

 記事が述べるところによれば、2002年のTFT液晶市場国別シェアは、韓国が37%、台湾が34.9%だ。つまりこの時点で日本はすでにトップの座から滑り落ち、台湾に次ぐ3位までシェアが低下していたことがわかる。

 中国企業の京東方は2003年、韓国企業のTFT液晶事業部門を買収して液晶事業に参入した。遅い参入だったが最新生産ライン導入などの設備投資に力を入れてシェアを一気に高めてきている。日本の液晶産業は韓国や台湾、中国など、日本の周辺国による追い上げによってシェアを侵食され続けてきたのだ。

 現在、台湾の鴻海精密工業がシャープを買収する提案をしている。記事は鴻海の買収提案に対し、かつてのトップランナーだった日本が「気分を害している」と伝えつつ、鴻海の狙いについて、シャープが持っている液晶ディスプレイ技術「IGZO」を手に入れることにあると主張。買収に成功すれば、鴻海は技術面での競争力を強化することができるからだ。しかし日本としては最先端技術が海外に流出することは絶対に避けたいところで、買収されれば日本の液晶産業はいよいよ窮地に追い込まれるかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)