注目される日本最速162キロの剛腕と韓国最強のスラッガーの対決

 侍ジャパン日本代表の日本ハム・大谷翔平投手が、8日の韓国との世界野球プレミア12開幕戦(札幌ドーム)に先発する。

 侍ジャパン最大のライバルとみられている韓国。注目されるのが4番に座る朴炳鎬(パク・ビョンホ)内野手(ネクセン)とのパワー対決だ。

 朴は韓国球界で2年連続50発以上を放ち、4年連続本塁打王&打点王に輝いた右のスラッガー。今オフにはポスティングシステムによるメジャー挑戦を表明。その実力は日本シリーズMVPに輝いた李大浩以上と言われている。

 だが、打撃の粗さがあるのも事実。14年は128試合出場で142三振、15年は140試合出場で161三振。14年は打率3割3厘、15年は打率3割4分3厘と高いアベレージをたたき出しているが、三振はいずれもリーグ最悪の数字だ。

大谷は今季札幌ドームで8勝1敗、防御率2.30と抜群の安定感

 185センチ、107キロのどっしりとした体型で長いリーチで、外角高めの真っすぐをバックスクリーン超えの160メートル弾としたことも。外角球は中堅から右翼へ飛距離のある打球を飛ばすスタイルだ。大谷は「(各打者の)傾向、データを取ってくれている。それを参考にするのがベスト」と言ったが、思い切って内角を突けるかが勝負のポイントとなりそうだ。

 大谷は調整登板となった5日のプエルトリコとの強化試合(ヤフオクドーム)では自らの失策が絡み2回3安打2失点。そこから中2日で所属する日本ハムの本拠地での登板となる。札幌ドームでは今季11試合登板で8勝1敗、防御率2.30と抜群の安定感を見せた。

 決戦前、大谷は「いよいよ始まるなという感じ。自分の持っているものをしっかり出して長いイニングを投げたい」と意欲を語った。

 日本最速162キロの剛腕と韓国最強のスラッガーの対決が、プレミア12初制覇の大きな鍵を握る。