By Martin Hajek

2015年9月9日に発表される見込みであるAppleの新製品「iPhone 6s」にはモバイル向けの新OS「iOS 9」が搭載されます。そのiOS 9のブラウザのSafariは広告をブロックする機能が初めて搭載されることがわかっているのですが、実際にベータ版のSafariで広告ブロック拡張機能をインストールすると読み込み速度が高速化しデータ通信量が少なくなることが明らかになりました。

Crystal Benchmarks - Murphy Apps

http://murphyapps.co/blog/2015/8/22/crystal-benchmarks

iOS 9のSafariは設定に「ContentBlocker」という項目がついており、拡張機能を追加することでウェブの閲覧時に表示される広告を非表示にすることが可能で、広告をブロックする機能の搭載はモバイル向けSafariとして初の試みになるということで大きな話題になりました。



iOS 9のSafari向けに広告拡張機能「Crystal」を開発しているMurphy Appsは、同アプリをiOS 9のベータ版にインストールし広告をブロックすることで読み込み速度やデータ通信量にどういった影響がでるのか調査を実施。調査は、iPhone 6 Plusを使いNew York TimesBusiness InsiderMacworldなどニュースサイトを対象に、広告ブロック機能がオフのSafariとCrystalをインストールして広告ブロック機能がオンになっているSafariで読み込み時間および通信量を調べて比較するというものです。

以下の棒グラフは各ニュースサイトを読み込むのにかかった時間を表しており、赤色が「広告ブロック機能がオフのSafari」で青色が「広告ブロック機能がオンのSafari」です。全てのサイトにおいて「広告ブロック機能がオンのSafari」の方が読み込みにかかる時間が少なくなっていて、その差は一目瞭然。広告ブロック機能がオンのSafariは読み込み速度がオフ時よりも平均74%も速く、調査した10ページにおける差は合計70秒ほどだったそうです。



データ通信量を比較したのが以下のグラフ。各サイトによってオフ/オン時の通信量の差には幅がありますが、結果としては全てのサイトでデータ通信量は減少。平均すると広告ブロック機能オン時にはオフのときと比べて約53%通信量が少なくなったとのこと。



調査結果からiPhoneやiPad向けの次期Safariでは広告ブロックの拡張機能をインストールすると読み込み時間や通信量を節約できるのは明らか。Safariの広告ブロック機能はユーザーにとって朗報になりそうですが、モバイル広告を供給する側にとっては痛手となる可能性があります。