ソフトバンクの工藤公康監督©BASEBALLKING

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○ ソフトバンク 4 - 2 日本ハム ●

<10回戦・ヤフオクドーム>

 ソフトバンクが見事な逆転勝利で、首位攻防戦に3連勝。先発のバンデンハークが7回までに13三振を奪う快投を見せ、14日の広島戦に続く今季2勝目を手にした。

 バンデンハークは初回、四球をきっかけに先制点を失うも、2回以降は「少ない失点で頑張っていれば、いつか点を取ってくれると思っていた」との言葉通り、威力のある直球と角度のある変化球を武器に、日本ハム打線に的を絞らせなかった。

 5回に2失点目を許すも、7回117球を投げ切り2失点。お立ち台では「一球一球。一人ひとりに対して集中して投げた。その成果だと思う」と、奪三振ショーを振り返ると、最後は「いつも支えてくれて感謝している」と、オランダから観戦に来ていた母親にメッセージを送った。

 2試合連続の好投に工藤監督は「コントロールが良くて安心して見ていられた。フォアボールで崩れるタイプではない」と改めて高評価。現在はチームの勝ち頭(6勝5敗)のスタンリッジが登録抹消中だが、「スタンリッジも調子が悪いわけではない。上手くやっていければ」と余裕の表情を浮かべた。

 一軍の外国人枠は現在、李大浩、サファテ、バリオス、そしてバンデンハークの4人で埋まっており、スタンリッジは一軍に帯同しているものの、登録自体は外れている。さらに、二軍には長距離砲のカニザレスも控えており、日本一軍団のハイレベルな助っ人枠争いから今後も目が離せない。