王貞治氏の得点記録に並んだマーリンズ・イチロー【写真:田口有史】

日米通算1967得点に「サダハル・オーの持つ日本の最多得点記録に並んだ」

 マーリンズのイチロー外野手は24日(日本時間25日)、本拠地でのナショナルズ戦に「7番・レフト」で先発出場し、日米通算1967得点目をマーク。王貞治氏が持つ日本記録に並んだ。この偉業を番記者がツイッターで次々と速報するなど、現地でも大きな話題となっている。試合はマーリンズが3−2で勝利し、今季初の3連勝を飾った。

 4試合連続出場のイチローは3打数1安打1得点。0−1の5回、2死からショートへの内野安打で出塁し、レイトスの同点タイムリーで生還した。

 地元紙「マイアミ・ヘラルド」のマニー・ナバロ記者は、自身のツイッターで「イチローは今、メジャーで1309得点目を記録。日本での658得点を加えると、合計1967得点となり、サダハル・オーの持つ日本の最多得点記録に並んだ」とレポート。MLB公式サイトのジョー・フリサロ記者とマイアミ・ヘラルド紙のクリスティーナ・デニコラ記者も速報で続いた。

イチローのヒットが相手投手攻略の糸口に

 また、「サン・センチネル」のフアン・ロドリゲス記者もこの偉業をリツイート。「パームビーチ・ポスト」のジョー・カポッツィ記者もツイートするなど、地元主要紙の番記者は次々と速報。日米通算記録ながら、イチローの金字塔は大きな話題となっている。

 サン・センチネル紙では、この日のイチローの活躍も紹介。「マーリンズはジマーマン相手に5回2死まで得点圏に走者を進めることができなかった。最初はイチローのバットから(その状況が)生まれたが、打球は内野を越えなかった。スズキはその後、センター前ヒットで生還した」とし、相手のエース格ジョーダン・ジマーマン攻略の糸口になったと評価している。そして、このホームインで王貞治氏の大記録に並んだことも紹介していた。

 イチローは、背中の張りで15日間の故障者リスト入りしたレフトのレギュラー、クリスティアン・イエリッチの代役として4試合連続で先発出場。4試合連続安打の活躍で、打率は2割6分3厘となった。日本の誇る安打製造機は、スタメンが続く中で調子を上げてきた。