携帯電話の番号を変えずに電話会社を替えられる「番号ポータビリティ」制度。2006年夏にも導入される見通しだが、乗り換えを考えている「ドコモ」ユーザーの7割が「au」を希望していることが10日、インターワイヤード(本社・東京都品川区、斉藤義弘代表)による「携帯電話に関するアンケート」調査でわかった。その理由は、料金体系に対する不満によるもの。

 この調査は、同社が運営するネットリサーチ「DIMSDRIVE」に登録しているモニター5736人に、2月8日から13日の間までに実施された。

 ◆「番号ポータビリティ」制度の認知率
 「『番号ポータビリティ』という言葉を知っていますか」の問いには、「どういうものか知っている」と回答した人は43.6%、「聞いたことがある」は22.0%、「知らない」は34.4%だった。性別で見ると、男性は半数以上の人が「知っている」(52.8%)と答え、「知らない」(25.8%)を大きく上回った。しかし、女性は「知らない」(44.6%)と回答した人が「知っている」(32.8%)と答えた人よりも多かった。

 ◆「ドコモ」と契約している人が多数
 「現在使っている携帯電話・PHSの携帯電話会社はどこですか」の質問に対し、40.3%の人が「ドコモ」と回答し、「au」(23.8%)、「ボーダフォン」(19.5%)と続いた。モニターである10代から60代の男女のうち、10代女性のみ「au」が「ドコモ」を上回った。

 ◆「ツーカー」使用者は会社を乗り換えたい
 「制度が導入されたら携帯電話会社を替えたいか」と尋ねたところ、「替えたくない」(42.6%)と「わからない」(40.6%)がほぼ並び、「替えたい」(16.8%)と回答した人は少なかった。しかし、会社別では「ツーカー」使用者のみ、「替えたい」(33.7%)が「替えたくない」(23.8%)を上回った。「au」ユーザーは、半数以上が「替えたくない」と回答し、「替えたい」と答えた人は7.9%と低比率。「替えたくない」の回答が半数を上回ったのは、「au」だけだった。

 ◆「ドコモ」の料金体系に不満
 携帯電話会社を「替えたい」と答えた人に対して「どこの携帯電話会社に替えたいですか」の質問したところ、「ボーダフォン」「ツーカー」の各ユーザーは約65%、「ドコモ」使用者は7割以上が「au」と回答した。「au」ユーザーは、「ドコモ」を選ぶ人がもっとも多かった。また、「替えたい理由」について「ドコモ」ユーザーは、「基本料金が安い」「通話料金が安い」「パケット通信料金が安い」と回答する人が多く、現状の料金体系に不満があることが伺えた。【了】

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