参院予算委員会は7日、前日に引き続き基本的質疑を行った。メール問題で民主党議員の質疑が遠慮がちになる中、片山虎之助議員(自民)は、国会前半で民主党が自民党追及の材料としていたライブドア事件や官製談合事件など「4点セット」に触れ、政府の見解をただした。

 片山氏は、持ち時間の終盤で4点セットに触れた。まずライブドア事件に関して、証券取引等監視委員会の権限強化について尋ねた。与謝野馨金融・経済財政担当相は「権限を見直しを検討したい」と答弁した。続いて、耐震強度偽装事件、米国産輸入牛肉問題について質問したが、質問、答弁とも、従来のやり取りの繰り返しに終始した。

 最後の防衛施設庁の官製談合事件で、片山氏は、防衛庁の省格上げ議論がある中、「この問題を解決しなければ、すぐ『省』というわけにはいかない」と指摘した。額賀福志郎防衛庁長官は、談合の温床とされる天下り防止策について「防衛庁幹部の再就職については、職に関係のあった会社に5年間は就職しない、という環境を作りたい」との意向を示した。【了】

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