もうすぐバレンタインデー。毎年この日が近づくと、なんだか気持ちがそわそわしてしまうのは、老いも若きも変わらない「オトコノサガ」であろう。

 とにかく男はモテたいものだ、チョコをたくさんもらいたいものだ。「でも俺、ど〜せモテないし…」なんて諦めてしまっている男子よ、今からでも遅くない! お兄系ファッションにイメチェンするのだ。

 「お兄系はモテると思いますよ。お姉系ファッションが全方位の男性に無難にウケるのと同じこと(笑)」(メンズエッグ編集長 東宮昌之氏)

 お兄系ファッションとは、言うなればキレイ目な格好をしたギャル男だ。全体的には黒を基調としたコーディネートで大人の男を演出、Vゾーンの指し色やキラリと光るシルバーアクセでちょっとした遊び心を加え、女心をくすぐるのである。足元にはレザーシューズを持ってくるのが鉄則だ。

 そもそも、お兄系という言葉が生まれたのは2002年初頭の名古屋。当時女の子の間で巻き髪+ブランドのお姉系ファッションが人気を博した、そんな彼女たちの彼氏や男友達が「じゃあ、うちらはお兄系!」と影響され、生み出したんだそうだ。

 「タイトなシルエットを作り出すことも重要です。デニムはリメイクされた物が旬ですね。具体的なアイテムで言うと、ハイブランドならグッチやヴィトン、シャネル、プラダなど定番の小物。服で言うとバッファローボブズ、エイトバイ、ヴァンキッシュ、ミダス、グローリー、ラブメゾンなどのドメスティックブランドが支持を集めています。デニムでは海外ブランドのトゥルーレリジョンなども人気」(同氏)

 今年の3月18日、あの109がメンズブランドに進出するという、ますますお兄系ファッションの流行に拍車がかかるようなニュースまで入ってきた。

 お兄系は、色気のあるセクシーな大人の男を演出するファッションだ。地味でおとなしい、そんなあなたに艶っぽさとワイルドさをプラスする。今から準備すればまだ遅くはない、そんなお兄系ブランドに身を包み、14日を待ってみてはいかがだろうか? (加藤克和/verb)