台風14号の気象衛星写真。(気象庁ホームページから引用)

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大型で非常に強い台風14号は5日午後5時、鹿児島県・屋久島の南約160キロの海上にあって、1時間におよそ15キロの速さで北北西に進んでいる。中心の気圧は935ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートルで、中心の東側300キロ以内と西側260キロ以内では風速25メートル以上の暴風域になっている。

 台風は非常に強い勢力を保ったまま北上し、夜遅くには九州南部にかなり接近して、6日朝の内から夕方にかけて九州地方や四国地方に上陸する恐れがある。大型で動きが遅いため、台風の進路にあたる九州南部地方などでは、長時間暴風や大雨が続くと思われる。特に九州南部地方では、降り始めの4日午前0時からの雨量が1300ミリに達する所があるなど、過去数年で最も土砂災害の起こりやすい状態となっており、今後も大雨が続くと予想されるため、気象庁は厳重な警戒を呼びかけている。

 台風の北上に伴い、西日本から東日本の広い地域で雨はさらに強まり、大雨になると思われる。6日午後6時までの24時間に予想される雨量は、いずれも多い所で、九州南部地方800ミリ、九州北部地方(山口県を含む)と四国地方600ミリ、近畿地方と東海地方で300ミリ、中国地方で100ミリ、関東・甲信地方、北陸地方、東北地方で150ミリの見通し。【了】

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