岡田克也・民主党代表(提供:民主党)

写真拡大

民主党の岡田克也代表は9日、党本部での定例記者会見で、小泉純一郎首相が前日の解散を「郵政解散」と述べたことに対し、「郵政だけが争点ではない。小泉総理は(自民党総裁としての任期が)あと1年かもしれないが、今度の選挙は今後3−4年の行く末を決める選挙だ。シンボルに騙されず、中身で勝負したい」と話した。

 岡田代表は「郵政のみが選挙の争点と言うのは、年金問題に関心が薄く、靖国神社参拝をあやふやにしておきたいことの表れ」と指摘。また、小泉政権の過去4年間を振り返り、「小泉総理が改革派かどうかは示された。改革は全く進んでいない」と語った。

 広島平和記念式典での挨拶などで小泉首相が「核不拡散に努力する」と述べたことに対し、岡田代表は「硫黄島への訪問時に比べて、被爆地での総理の態度は形式的。被爆国としてもっと発信していくべき」とし、米の小型核開発についても「反対だ。技術は時間が経つと拡散するもので、アメリカが小型核兵器を持てば、拡散することは避けられない」と話した。【了】