「『原発問題に対峙しようとしない』と宮城知事、国を糾弾」。2012年1月5日付の河北新報に掲載された記事のリードは、まるで週刊誌の見出しのようなものであった。「糾弾」は、1月4日におこなわれた宮城県の村井嘉浩知事による県職員への年頭訓示の中でおこなわれた。知事は、「復興に向けて解決すべき県政課題として福島第1原発事故対応を挙げ、国の放射能対策について『いつまでたっても問題に正面から対峙(たいじ)しようとし