/この世に生きているということは、すでにチャンスが先払いされている。つまり、すでに報酬は得てしまっているのであり、これにどう応えるか、こそが問題なのだ。甘い自分に酔って日々の努力を怠れば、この世に生きた証(あかし)を失う。/卒業して十年、二十年、三十年という節目ともなると、誰からともなく、同窓会をやろうか、という話になる。あいつはどうしているだろうか、というとき、運動会で、学園祭で、修学旅行で、