旧バージョンから脱せていないU-22代表。今からでも監督交代すべき
選手のレベルが、従来より高いわけではない。これは確かだと思うが、それ以上にサッカーの質の低さは目に止まる。選手個々のレベルの低さが、監督力、すなわち、サッカーゲームの戦い方で補われているわけでは全くない。むしろその逆。選手個々のレベルの低さが、必要以上に目立つサッカーになっている。
監督の責任は大きい。とりわけ難があるのが前線4人の動かし方だ。無秩序で非効率な、難易度の高いサッカー、奪われると、ピンチに陥りやすいサッカーだ。これは、ジーコジャパン、岡田ジャパンにも見られた傾向だが、高校サッカーなど、巷で相変わらずよく見かけることができる、まさに日本的なサッカーそのものだ。A代表で、もはや見かけることがなくなった古典的なサッカーが、そこでは相変わらず、堂々と展開されている。
いまからでも遅くない、監督を変えるべきだと僕は思う。そう思わせるほど、よくないサッカーを手倉森監督はしている。
ハリルホジッチに任せるのもよし。それが物理的に不可能なら、ハリルホジッチとコミュニケーションが取れそうな外国人監督を、いまからでもいいから探すべき。五輪チームにも外国人監督を起用することを常識にすべし。日本の古い価値観を、このまま生かしておけばリオ五輪、ロシアW杯はもとより、2020年東京五輪も危なくなる。A代表、五輪チーム共倒れになる恐れがある。A代表だけ、優れた監督を探し求めても、日本サッカーは進歩しないと僕は思う。
外部サイト
スポーツライター杉山茂樹氏の本音コラム。