亡き妻の写真と車椅子が常に一緒の高齢男性(画像はtoday.comのスクリーンショット)

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伴侶と長年連れ添うとはこういうことなのであろう。米カリフォルニア州のあるハンバーガーチェーン店で食事をしていた高齢男性の1枚の写真。それをTwitterで紹介した女性や他の客がその店でとった行動。なんともハートウォーミングな話題をご紹介したい。

この画像は米メディア『today.com』が伝えているその記事のスクリーンショット。米カリフォルニア州アラメダ郡のフリーモントにある人気ハンバーガーチェーン「In-N-Out Burger」でMadina Bashizadahさんという女性が目の前の席に座り一人で食事をしている高齢男性を撮影し、10月22日にTwitterに投稿した写真である。

テーブルの上に立てられたフォトフレームをじっと見つめながら、ハンバーガーを食べているその男性。Madina さんも同行の友人も彼に近寄る勇気がなかった中、別の客が男性に声をかけたためそこに加わらせてもらったという。彼女たちが想像していた通り、その写真は男性と妻の若い頃のツーショットで妻は5年前に他界。それ以来、男性は孤独な日々を送っていたというのだ。

男性は妻との思い出を懐かしそうに、そして嬉しそうに語り始めた。2人が知り合ったのは17歳で、戦争で10年間の別離を経験したものの結婚生活は55年におよび、彼にとってはかけがえのない存在になっていたとのこと。そのため妻のことを片時も忘れることはなく、出かけるときには写真と妻が使用していた車椅子を常に携えているという。

この一件は若い人々の間でも今、大きな話題になっており、Twitterのリツイート数は9,000近くにのぼる。「なんとハートウォーミングな話なのだろう」、「永遠の愛というものを教わった気がする」、「自分たちもこんな夫婦になりたい」と反応も様々。独居や孤食の寂しさ、健康の不安、老々介護など、高齢者の心の中には様々な苦悩がある。Madinaさんは「とにかく目頭が熱くなりました。こうした男性を町で見かけたら皆さんもどうか話しかけてみて下さい。話し相手が出来たことを喜び、温かい話をたくさん聞かせてくれることと思います」と添えている。

※ 画像はtoday.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)