不振が続き、ファン離れが進んでいた韓国のプロ野球チーム「ハンファ・イーグルス」がこのほど、選手の士気を高める新しい方法を生み出したとして注目を集めている。(写真は中国国際放送局の12日付報道の画面キャプチャ)

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 不振が続き、ファン離れが進んでいた韓国のプロ野球チーム「ハンファ・イーグルス」が、選手の士気を高めることを目的に新しい方法を生み出したとするニュースが世界各国で取り上げられている。

 中国メディアの中国国際放送局が12日に報じた記事によると、ハンファ・イーグルスはファンが来てくれないスタンドにロボットを配置、スタンドを少しでも賑やかにしたうえで、ロボットにはファンからの応援メッセージを表示することで雰囲気を盛り上げる狙いだという。

 記事はまた、米メディアのOddity centralが11日に報じた記事を引用し、ハンファ・イーグルスが5年で400敗以上と極めて不振に陥っていることを紹介。ハンファ・イーグルスは「嘲笑の対象となることが多い」と伝えた。

 低迷した成績によってファンが減り、スタンドには空席が目立つようになったことで、選手たちの士気は低下、成績はさらに低迷するという悪循環に陥っていたハンファ・イーグルスだったが、選手たちの士気を上げることを目的に、「野球界として初」の応援ロボットを導入した。

 報道によれば、ハンファ・イーグルスが導入した応援ロボット「Fanbots」は、球場に行くことができないファンのために開発されたもので、ファンはインターネットを通じてロボットに応援メッセージを表示することができるという。

 ハンファ・イーグルスの応援ロボット「Fanbots」についての記事が中国の簡易投稿サイト・微博(ウェイボー)で紹介されると、中国人ネットユーザーからは「韓国人の整形好きは野球スタンドにまで及んだか」と、ファンのいないスタンドをロボットで見栄え良くすることを皮肉る意見があった。

 また、競技は違えど、ハンファ・イーグルスと同じく成績が低迷している中国のサッカー代表を引き合いに、「わがサッカー代表もFanbotsを導入したほうが良いぞ」というコメントがもあった。(編集担当:村山健二)(写真は中国国際放送局の12日付報道の画面キャプチャ)