台湾の日経アジア賞受賞者がウルフ賞を受賞  ノーベル賞の“前哨戦”

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(台北 17日 中央社)ノーベル賞の前哨戦とも言われる「ウルフ賞」(Wolf Prize)化学部門の受賞者に、台湾最高の学術研究機構・中央研究院の翁啓恵院長(65歳、写真中央)が選ばれた。

ウルフ賞は農業や化学、数学など各分野で大きな功績のあった人に与えられる賞で、イスラエルのウルフ財団が選定している。ノーベル賞に匹敵するほどの権威があり、同賞を受賞したのちに、ノーベル賞を手にする学者も多数いる。

受賞の理由は、複雑な構造を持つ多糖体と糖蛋白の合成の研究への多大な貢献が挙げられており、翁院長はこれに対して、台湾で基礎を固めることができたことと中央研究院による多領域からの協力提供に感謝すると述べた。

かつて同じく同院院長を務めたことのある李遠哲氏もノーベル賞を受賞しており、今回、翁氏のウルフ賞受賞で台湾にノーベル賞がもたらされるのではないかと大きな期待がかかっている。

(陳至中/編集:荘麗玲)