グアテマラ戦の本田圭佑(撮影:フォート・キシモト)

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21日、テレビ東京「FOOT×BRAIN」では、「2週連続アナリスト集結!ザックジャパン検証SPゲスト」と題し、サッカー解説者・宮本恒靖氏、小倉隆史氏、北澤豪氏、福田正博氏、前園真聖氏、三浦淳寛氏が「いま語るべき日本サッカーの重要ポイント〜日本サッカーは進化しているのか〜」というテーマのもと公開討論を行った様子を放送した。

まずは解説者たちが順番にキリンチャレンジカップを振り返ると、小倉氏はダイレクトプレーと連動性を、福田氏は「新戦力を試すことができた。柿谷(曜一朗)、大迫(勇也)。よかったんじゃないかな」と評価。ここから討論の話題は柿谷に集中した。

「技術のある柿谷がワントップに入ることで、ダイレクトプレーの意識や連動が見えた。難しいボールもコントロールできたり」と語った小倉氏に対し、北澤氏は「柿谷はゴールなかったですよね。結構色々言われていますよね。ゴールしないと認められないのか。ゴールしなくてもOKなのかって」と異議を唱えた。

すると、番組では本田圭佑の「柿谷は全てを兼ね備えている。ようやくこういうタイプの1トップが出てきた」というグアテマラ戦後のコメントが紹介された。この発言に対し、小倉氏は「じゃあ、今までのは何だったんだ」と苦笑い。北澤氏も「全てって何ですか?」と不満気な表情を浮かべ、福田氏もまた「これ、本田が何を全てって言ってるか分からないけど、一選手がこう言うのは問題あると思う。他の選手へのリスペクトに欠けるし、ちょっと難しい」とキッパリ。改めて北澤氏は「評価をするのは選手じゃない」と話した。

本田の発言の真意を考える参加者たち。福田氏が「小倉さん言ってたけど、本田がやりやすいってことを言ってるだけ」と言えば、北澤氏も「(柿谷を)子分にしようって感じあるじゃないですか?仲良くするコミュニケーションは必要だけど、(W杯)南アフリカの前に本田がグッと出てきたように、そういう雰囲気を持った選手だったじゃないですか、柿谷って。なんか、その中の一人みたいにするよりはピンで出てきてくれたほうが楽しみ」と、三浦氏は「裏に抜ける意識もありますし、中盤で本田、香川との連携度はすごくいい。だから、全てを兼ね備えているっていうのは僕的にはそういう部分なのかな」と理解を示した。

すると、番組MC勝村政信氏は「言葉っていうのは一人歩きしますからね、こうやって。本人はそれほど考えてなくて喋ったことが文字になったりすると、ちょっと誤解される」とフォロー。これに対し、福田氏が「だから、そんな深い意味はないんじゃないですか?自分にとってやりやすいってことを言いたかった」と語るも、ここで勝村氏は「(福田に)あなたが引っくり返した」とツッコミを入れ、北澤氏も「すごい怒った顔してましたもん」と話した。

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