韓国海洋水産部は17日、与党セヌリ党のイ・ウンリョン議員に、中国の水産物の生産•加工施設現地の衛生検査の結果を提出した。韓国に輸入されている中国産水産物の80%近くが、韓国の衛生基準に違反していたことが明らかになった。(イメージ写真提供:123RF)

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 韓国海洋水産部は17日、与党セヌリ党のイ・ウンリョン議員に、中国の水産物の生産・加工施設現地の衛生検査の結果を提出した。韓国に輸入されている中国産水産物の80%近くが、韓国の衛生基準に違反していたことが明らかになった。複数の韓国メディアが報じた。

 韓国メディアは、放射能の不安から日本産水産物の輸入禁止措置を取ったが、一方で中国産水産物の多くが衛生基準に違反していることが分かったと伝えた。

 中国の水産物の現地点検の結果によると、最近の5年間で韓国に水産物を輸出した中国企業の衛生基準違反の割合は77.1%に達したという。中国産水産物は、韓国国内の輸入水産物の5分の1を超える27.2%を占める。

 衛生基準違反の種類は、天井や壁がさびた冷凍庫に保管したり、汚染された水が水産物に混ざっていたり、殺虫剤と洗剤の混合保管などがあった。

 イ議員は、「国民の不安を解消するために、点検方法をスポットチェックに変更し、点検対象業者も増やしていかなければならない。輸入水産物の安全性の確保にいっそうの努力を払うべき」と強調した。

 こうしたなか、国会の立法調査所は、日本産水産物の放射能汚染の問題に関する懸案報告書で「党と政府が福島近辺8県の水産物の輸入禁止措置を取ったが、国民的不安感は相変わらずである」と述べるとともに、短期的には日本産水産物の全面的な輸入禁止措置が最も効果的との考えを示した。(編集担当:李信恵・山口幸治)(イメージ写真提供:123RF)