分娩誘発剤の使用は子供が心身障害になるリスクを高める―米研究

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アメリカの小児科の研究で、誘発剤を使った人口分娩が心身障害とかかわっていることがわかりました。

分娩誘発剤や陣痛促進剤の使用により、新生児の88人に1人は心身障害を持って生まれてくることが分かりました。また、この傾向は特に男の子で顕著なのだそうです。

これらの薬剤は、出産予定日を過ぎても出産の気配がなかったり、破水しても陣痛がなかった場合などに、出産を促して母子を守るために使用されます。

また感染症や高血圧、高血糖などの症状がある場合に使われることもあります。医師の管理下で使用すれば、出産自体のリスクは低く抑えられ、安全な薬剤とされてきました。

この研究は、米ノースカロライナ州で8年間にわたり、出産625,000件を観察してきたもの。その結果、新生児が男の子だった場合、心身障害である確率は35%も高くなったそうです。女の子の場合も若干の増加傾向があったものの、注目に値するほどではなかったということです。

因果関係については今後の研究結果が待たれるところですが、高齢出産や早産における心身障害のリスクともかかわっているのではないかと研究者は分析します。

比較的気軽に使用されてきた誘発剤ですが、この結果を受けて、慎重になる医療関係者や妊婦さんが増えることが予想されます。

とはいえ、使用しなければ子供に別の障害が発生したり、母子の命にかかわることもあります。過剰に反応せず、まずはお医者さんの指示に従ってくださいね。

※ 当記事は、ハイブリッド翻訳のワールドジャンパー(http://www.worldjumper.com)の協力により執筆されました。

参考:US study finds autism linked to induced labour
http://nz.lifestyle.yahoo.com/health/family/article/-/18494614/autism-linked-to-induced-labour-birth-us-study/