母娘役を演じた葉山レイコと成田梨紗(左から)

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 15日、池袋シネマ・ロサで映画『妻の恋人』初日舞台あいさつが行われ、葉山レイコ、元AKB48の成田梨紗、柴木丈瑠、鈴木智絵、広瀬彰勇、児玉宜久監督が登壇した。

 本作は、ラブとエロスをフィーチャーし、まったく新しい恋愛のカタチを提示する映画祭「ラブ&エロス シネマ・コレクション」2ndシーズン「Winter」の一編。夫の不倫や娘との関係に思い悩む日々を過ごす主婦(葉山)が、その心のすき間に入り込んだ年下の男性と情事を重ねる姿を描く。

 主演の葉山はかつて、清純派アイドルからセクシー女優に転向し一世を風靡(ふうび)。年齢を重ねるごとに大人の魅力を増し、舞台や映画、テレビドラマなどに活躍の場を広げている。本作では、妻、母、そして一人の女として心を揺らす人妻を好演するが、「主婦役は久しぶりですが、21歳の子どもがいるのは初めて」と初体験に戸惑いを隠さない。しかし、「監督やスタッフ、キャストの皆さんの力を借りて、本当に素敵な作品に仕上がりました。画面の光が本当にきれいで感動しました」と誇らしげな表情。

 一方、葉山の娘役を演じた成田は「役と同じ、わたしも21歳なのでやりやすかったです。現場では一番年下だったので、いろいろ教えてもらいました」と笑顔。さらに「普段、つけまつげを全然つけないんですが、この映画で初めてつけてもらいました。視界が狭くなりましたけど、新しい経験ができて、すごく良かったと思います」とつけまつげ初体験にニッコリ。

 口々に「現場の空気が非常によく楽しかった」と述懐するキャスト陣だったが、葉山が「さっき楽屋で『僕、編集中に思い出したんだけど、レイコちゃんのファンだった』って監督の衝撃の発言があったんです。“思い出した”というのが残念だなと思って」とふくれてみせる一幕も。児玉監督はあわてた様子で「そういった意識を前面に出すと、仕事に差し支えるから封印していたわけで」と言い訳(!?)。そんな気心知れた登壇者たちによる舞台あいさつは、和やかな雰囲気の中で幕を下ろした。(取材・文:壬生智裕)

映画『妻の恋人』は池袋シネマ・ロサで公開中