日本のクラウド市場に殴り込み? box.netの同期サービスが襲来! 【デジ通】
以前、「クラウド型ストレージサービス比較」という連載で『box.netはGoogleドキュメントと連携』という記事を書いた。

そのbox.netから「box syncが使えますよ」というメール(英文)が送られてきた。せっかくの機会だと思い、早速試してみたので紹介しよう。


■英語圏で人気のクラウドサービス
日本ではDropboxやSkyDriveに比べると、まだまだマイナーなbox.netだが、英語圏ではそこそこ人気がある。簡単におさらいしておくと、無料で5GB(有料は50GBまで)のスペースが利用できることに加え、Googleドキュメントによるファイルの作成・編集が利用できるサービスだ。

「GoodReader」「Quickoffice」など、box.netに対応したiOSやAndroidのアプリも多い。機能も多くて便利なのだが、サービスが日本語化されていないのが日本であまり人気じゃない原因だろう。

■有料サービスのみのbox sync
今回、招待メールが来た「box sync」は、Dropboxと同様のフォルダ同期サービスで本来、box.netでは有料ユーザーしか利用することができないものだ。ネット上の情報によれば、無料ユーザーにもランダムで開放しているようで、偶然筆者にもお鉢が回ってきたということか。

box.netのサイトからクライアントソフト(WindowsまたはMacに対応)をダウンロードしてインストールすると、ホームフォルダに「Box Documents」フォルダが作成される。設定を変更しない限り、この下の「Default Sync Folder」内のファイルが、オンライン上と同期される。なお、「Box Documents」のルートにファイルを置くと、自動的に「Default Sync Folder」に移動、同期される。

設定によって、同期を手動に切り替えたり、同期させるフォルダの変更が可能だ。

■同期速度は速いが…
さっそくファイルを置いて試してみたが、同期速度はそこそこ満足できるものだった。メニューは日本語化されていないが、日本語のフォルダやファイルも問題なく同期できた。

残念なのは、同期できるファイルのサイズが100MBまでに制限されていること。それ以上だと、転送が始まらない。また、複数アカウントを使っているユーザーは、招待メールが来たアカウントでログインしないと、box syncが使えない。

以前、期間限定で50GBへの無料増量キャンペーンを行っていたbox.net。「太っ腹」なところは相変わらずなので、box syncの開放をさらに進めて、日本でもDropboxを追撃する勢いを見せてほしい。


box.net

大島克彦@katsuosh[digi2(デジ通)]

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