「クラブの補強活動に満足していない人間に対し、ミランはすぐに年間シートの返金に応じる」

ミランのアドリアーノ・ガッリアーニ代表取締役は21日、消費者センターが公正取引委員会に対して集団訴訟を検討していることを受け、このように語った。

問題の発端となったのは、ミランがDFチアゴ・シウバとFWズラタン・イブラヒモビッチをパリ・サンジェルマンへ売却したことを受け、消費者センターが2012-13シーズンの年間シートの販売広告に不満を表したことだ。

ミランは「ほとばしるプライド」というキャッチコピーで、MFマッシモ・アンブロジーニやMFケヴィン=プリンス・ボアテング、MFアントニオ・ノチェリーノとともに、広告キャラクターにイブラヒモビッチとチアゴ・シウバを起用していた。

消費者センターは「5選手のうち2名が、もうミランの選手ではない。しかも、無名の選手たちではなく、新シーズンにスタジアムへ行くかどうか、年間シートを購入するかどうか、消費者の選択に影響を及ぼしたはずの選手たちだ」と不満を表している。

ミランはイブラヒモビッチとチアゴ・シウバの退団を受け、両選手を写真から外した。現在は「ACミラン−心の底でいつも君のために」という横断幕を掲げたクルヴァ・スッド(南側ゴール裏)のスタンドの写真が掲載されている。

ガッリアーニ代表取締役のコメントに対し、消費者センターのマルコ・マリア・ドンゼッリ会長は「我々、そして特にサッカーのサポーターの大きな勝利だ」とコメント。次のように続けている。

「インテルとのダービーに勝利したガッリアーニを称えたい。ミランは消費者に対する配慮を示し、スター選手を見るために年間シートを購入したものの、その後その選手が売却されれば、返金される権利があるというセンターの主張を認めた」

「この主張はインテルに対してもなされたが、(マッシモ・)モラッティからは(ミランと)同様の配慮はなかった」