13日の金曜日は幸運だった黒田
ヤンキースは、たくさんの記録を持っている。例えばホームラン数みたいな良い記録がたくさんある。しかし時として、隠れてしまう記録がある。それは、得点圏にランナーがいる場面での打撃の不振のような、良くないことだ。しかしヤンキースがホームランを打てば、最終的にそんな事はどうでもよくなってしまう。
ニューヨークは6回と7回に連続で先頭打者が長打を打ったが、得点できなかった。しかし三度目の正直で8回には3点を奪った。マーク・タシアラが試合を同点にするホームランを打ち、5人後の打者ラッセル・マーチンは、ケビン・ジェプセンからヤンキースにリードを与えるタイムリーヒットを打った。それは金曜日夜に、それまで8打数無安打だった得点圏での打撃の不振を終わらせて、エンジェルスにヤンキースが6-5で逆転勝ちする原動力となった。
「後半戦の始まりとしては良かった。勝つことが出来たし、自分自身の状態も少しずつ良くなってきているから。悪いものではない」
マーチンのタイムリーは、最終的に勝利を決めるヒットになったが、そのキャッチャーは実際に9回の表に、守備で試合を終わらせた。その回の初めにヒットで出塁していたホゥイー・ケンドリックは、ラファエル・ソリアーノがマーチンに投げた悪送球の際にセカンドへ進もうとしたが、マーチンの送球でアウトになり、その試合は終わった。
「私はいつも、選手たちがどんなに頑張っているのかを話している。そして今晩の彼は素晴らしかった」ジョー・ジラルディは言った。「彼は3人を送球でアウトにした。彼は勝利につながるヒットを打った。彼の打席は良かった。彼は（ヒロキ・）クロダと良い仕事をした。彼には素晴らしい夜だった」
この日の2本目でシーズン17号なったタシアラのホームランは、リリーバーのスコット・ダウンズから打ったものだ。彼は7回を2失点に抑えたC.J.ウィルソンの後に8回から登板した。タシアラは3回裏にもウィルソンからツーランホームランを打っていて、この日はシーズン3度目となる5打点を挙げた。その3試合は、全部複数ホームランを打っている。
「勝ちたいだけだよ。本当に」タシアラは言った。「ホームランを二本打ったのとは関係なく、勝ったっていうのは重要なこと。だってとても強いチームが相手で、C.J.ウィルソンはメジャーリーグでも屈指の左投手なんだから。ブルペンが出てきて時点で3点差だったら、ほとんどのチームは追いつけない。だけど今夜の僕たちは、それをやった」
4-2で迎えた8回の表、アルバート・プホールズがタイムリー・エンタイトルツーベースでエンジェルスのリードを広げた。7回にスリーランホームランを打っていたマーク・トロンボが二人後の打者で、彼はライトの深い所にフライボールを打った。しかしニック・スイッシャーが、フェンス際まで飛んだボールをキャッチして、その回を終わらせた。点差は3点のままだった。
「もし彼が取っていなかったなら、僕たちは逆転することはできなかっただろう」タシアラは言った。「スリーランホームランを打つことはできても、ファイブランホームランは打てないからね」
7回に打ったホームランは、トラウトにとってヤンキース戦で5試合連続のホームランとなった。
「堪える負けだね。彼らには自信があるんだ」トロンボは言った。「彼らはとても良いラインアップだし、この球場では、安全なリードなんて無いんだ」
オールスター休暇前の最後の先発で苦戦したクロダは、後半の開幕戦も同じような内容で、勝敗はつかなかった。彼は7 1/3イニングを投げて、被安打8、与四球1で5失点だった。
「ランナーが塁にいる時に、（トロンボに）あんなホームランを打たれた。とても腹が立つ」クロダは通訳を通して言った。「それ以外の投球は良かったので、それを続けたい」
「タフでいたり、辛抱強くいることと同じくらい、気持ちを入れ替えることが重要なんだ。だってこんなにすごいラインアップで、彼らは試合の終盤に追いついてくれるんだから。僕は我慢強く投げなくてはならないんだ」
4月に初めてヤンキース選手として地元で先発したのもまた、13日の金曜日だった。クロダはヤンキースデビューの試合で、エンジェルスを相手に8回を無失点に抑えた。その金曜日は、彼にとって少しだけ幸運の日のようだ。
参考記事：Teixeira's big night sets stage for Martin's big hit By Adam Rosenbloom / MLB.com | 7/14/2012 12:00 AM ET
http://newyork.yankees.mlb.com/mlb/gameday/index.jsp?gid=2012_07_13_anamlb_nyamlb_1&mode=recap&c_id=nyy
