生活保護受給問題が収まりのつかない展開になってきた。
ざっくりとした経緯では、まず、お笑いコンビ・次長課長の河本準一の疑惑が発端となり、次いでキングコングの梶原雄太も母親が受給していたことが発覚。5月下旬にそれぞれの会見の様子がテレビで放映されることになった。

ただ、騒動のもともとの火種は、4月12日に発売された女性週刊誌。その後、他の雑誌に飛び火。多数のネットニュースでも話題になった。

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雑誌の発売以来、河本への批判の声がTwitterやブログなどで批判の声が上がっていたが、このタイムラグについてもブロガーの反応は予想通りで、
・テレビタレントだから誰かが擁護しているってことなの?
・吉本の圧力かなにかがあるのでしょうね、残念です
といった声が多くみられた。

実際にワイドショーで扱われはじめると、河本を擁護するコメンテーターが多数出現。現在は擁護派、批判派ともにふくれあがっている状況だ。
・オリラジ藤森の擁護ツイートは本気で頭に来た
生活保護打ち切られた餓死者の写真に対するブラマヨ吉田コメントに幻滅した
擁護派に対してこんなコメントが集まる一方、
・玉袋筋太郎のいさぎよい河本批判が気持ちよかった。筋が通った男だぜ
・デーブ・スペクターのコメントに説得力があった。片山さつきは正しいよ
といった批判派への応援コメントも。

ネット上では河本の批判が多かった騒動は、テレビではコメンテーターらにより擁護の流れに。河本の名をさらして指摘をした片山さつき議員のやり方への批判も小さくなかった。

新たな論点、新たな火種へと発展し、収まる様子を見せないこの問題。その理由はもちろん生活保護という問題の大きさにある。2012年現在、生活保護を受けている人は209万人。国家予算が危機的状況のなか、不平等感が生まれやすい生活保護に多くの人が敏感になっていることがうかがえる。

河本はとくに自粛などを行う様子もなく、引き続きテレビに出続けるらしい。

日本テレビの大久保好男社長は定例会見で「ご本人が謝罪会見し、返金をするという。今後新たな問題が出てくることがなければ、特に問題にすることはないのではないか」と擁護の姿勢。また、フジテレビの豊田皓社長も「収入のないころに母親が受給していたという話で、売れてからは失念していたと聞いている。それを信じるとするならば、影響は出ないと思う」とコメントを残している。
・コラコラ。出すな出すな
・泥棒しても「謝罪します。返します」でおとがめなし?マジで?
・テレビ業界、そして芸人たちのモラルのなさにがっかり
テレビ業界とネットの世界で、大きく食い違いが発生している今回。
さまざまな情報を見比べつつ、改めて生活保護の問題について考えるいい機会にしたい。

(山葉のぶゆき/effect)

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