米国の大手債券格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは2日、韓国の格付け見通しを「安定的」から「肯定的(ポジティブ)」に引き上げた。複数の韓国メディアが続々と伝えた。

 現在、韓国の格付けは『A1』。ムーディーズはその見通しを引き上げた理由として「韓国の財政健全性や対外健全性、銀行部門の対外ぜい弱性の減少、良好な経済成長の見通し」などを挙げた。

 また韓国が北朝鮮に関するリスク管理を安定的に行えば、さらに『AA』ランクへ引き上げられる可能性を示唆し、韓国経済に対して明るい見通しを示したという。

 韓国メディアは、格付けの見通しが引き上げられたことについて「今後1年内に格付けも引き上げられることを意味する」と説明。韓国が格付け『A1』からさらに引き上げられる場合、日本の『Aa3』と同じレベルになると伝えた。  韓国の格付け見通しは、昨年12月にフィッチフィッチ・レーティングス(S&P)による引き上げに続き、今回はムーディーズも引き上げており、格付けがレベルアップする可能性が高いとの見方も伝えられた。(編集担当:永井武)