投手陣はまだ可能性がほの見えているが、野手陣は未知数の要素が多すぎるオークランド・アスレチックス=OAKである。

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松井秀喜の放出はあの成績ではやむを得なかったと思うが、ウィリンガムまで放出したのは驚いた。打率こそ低いものの、後半戦は十分に4番の役割を果たしたからだ。この2人を含め、100試合出場した選手を5人も放出。凄まじい「再建モード」だ。

捕手はカート・スズキが故障したらどうするのかと思う。ロッカーは強打の捕手だが昨年デビュー、アクティブ・ロースターに入っている他の捕手はMLBの試合経験ゼロなのだ。

今季は中心打者がいない。レディックはボストン・レッドソックス=BOS時代、プロスペクトとして知られていたが、このところAAAの成績も下がりがち。伸び悩みの感がある。昨年半ばに加わったサイズモアはアベレージヒッターだが守備に難あり。セス・スミスは速球に強い大物打ちだが左投手が打てない。

そしてこの顔ぶれにキューバのイチローことセスぺデスが入るのだ。セスぺデスは3番あたりを打つことになるのではないか。これも未知数だ。

未知数という点では、マニー・ラミレスも同様だ。まだアクティブ・ロースターには上がっていないが、本当に試合に出るのかも含め未知数だ。

率直に言えば、いまのロースターは今季の戦力を意味しているとはとても思えない。開幕後も7月末まではどんどん変化するのではないだろうか。