クスリで根本的治療はムリ!? 「花粉症」はこうして緩和させる
春の訪れとともに花粉症の季節がやって来た。関東南部は3月初めがピークになりそうだが、どう対処するか悩みが尽きない人も多いだろう。そこで今回は、注射や薬に頼らず、漢方などそれ以外の方法で症状緩和に導こうという本を紹介したい。(J-CASTニュースの新書籍サイト「BOOKウォッチ」http//:www.j-cast.com/mono/bookwatch/でも特集記事を公開中)
「寄生虫博士」のアレルギー対策
ぜんそく、アトピー、花粉症・・・アレルギーに苦しむ子どもを見るのはつらい。大和書房からのだいわ文庫『子どもをアレルギーから守る本』(著・藤田紘一郎、650円)は、お母さん向けに書かれたアレルギー対策の必携本だ。
著者は寄生虫の研究で知られ「寄生虫博士」の呼び名もある。長年にわたり、行き過ぎた潔癖主義が体内の常在菌を減らし免疫力を低下させていると訴えてきた。そうした経験から「クスリは一時的な症状緩和になるが、根本的な治療にはならない」と説く。「お母さんが本気になれば治る」と励まし、「神経質になっていませんか」と問いかけ、アレルギーには「ほどほど育児」が必要と手を差し伸べる。免疫力を上げるご飯や水の飲み方、アレルギーを克服する生活習慣についても丁寧に説明する。
エノキタケの鍋を囲んでダイエット
テレビで紹介され、スーパーで品切れになるなど話題を呼んだエノキタケ。便秘解消、免疫力アップ、内臓脂肪減少、血液サラサラ、血糖値降下、花粉症にも効果ありといわれるが、メディアファクトリーから発売の『科学が証明!エノキダイエット』(著・江口文陽、1167円)によれば、エノキタケは「ダイエットの救世主」なのだ。キノコに含まれるキノコキトサンのおかげという。
ミキサーでペースト状にして、煮詰めたあと凍らせ味噌汁や煮物に使う「えのき氷」の作り方と食べ方のほか、エノキタケの選び方、保存法、健康と美容の効果満点レシピなど「キノコ博士」の著者ならではの親切な解説もついている。寒い夜、エノキタケの鍋を囲んでのダイエットはいかが。
漢方でココロもカラダもきれいに
「医食同源」という言葉があるが、「医香同源」という言葉もある。漢方とは単に漢方薬を飲むことだけではない。古くから健康と美容に寄与してきた和漢植物やハーブ。その香りさえ健康と大いに関係あるのだ。実業之日本社の『漢方ビューティー 肌・心・体が巡るツボとアロマの処方箋』(監修・薬日本堂、カガエカンポウブティック、1575円)は、そんな漢方の力で体も心もきれいにしょうという実践の書だ。
肌に塗ったり、香りを吸ったり、風呂で温まったり、様々なレシピが紹介されている。その効能は冷え症、便秘、肥満、花粉症といった体のトラブル、シミ、しわ、たるみといった肌や髪のトラブル、イライラ、不眠、情緒不安定といった心のトラブルまで全般に及ぶ。ハーブと和漢植物の漢方理論がわかる基礎辞典もついている。