Jリーガーと兄弟構成に関して
■ 兄・姉・弟・妹
先日、阿部勇樹の「泣いた日」という本の感想を書きましたが、本の中で、「阿部勇樹には8歳上のお兄さんがいて、5歳のとき、なぜ、兄のようにうまくボールが蹴られないのかと、悔しくて泣いた。」という話が出てきます。
スポーツ選手に限らず、兄弟の存在というのは大きなもので、人として成長してく上で大事な存在だと思います。そこで、Jリーガーの兄弟構成について調べてみました。 参考にしたのは、2011年版のサッカーマガジンの選手名鑑で、個人別のアンケートの中に「兄弟構成」が書かれているので、まとめてみました。
※ 集計結果は、J1の選手に限定しています。また、シーズン途中に退団した選手や、シーズン途中で加入してきた選手もいますが、選手の入れ替わりは無視して、開幕当時にJ1に在籍していた選手を対象にしています。
兄弟の人数
最初は、Jリーガーが、何人兄弟なのかについて、表にまとめてみました。アンケート結果の中には、未回答の人や明らかに誤っているケースもあったので、サンプル総数は470人となりました。
ここで注目したいのは、一人っ子の割合です。調べてみると、日本では、すでに、子供を産み終わった家庭が「一人っ子」となる割合は8〜10%程度ということですので、かなり低めになっています。
あくまでもイメージですが、一人っ子の場合、あまり競争することに慣れていないので、スポーツ選手には不向きであるような気もします。他国のことですが、「一人っ子政策」を行っている中国サッカーは、今後、どうなるのでしょうか?気になるところです。
※ Jリーガーは何人兄弟なのか?
次は、その選手が、何番目に生まれた子供なのかに関してです。一般的には、夫婦にとっての最初の子供は大事に育てられますが、2番目、3番目の子供は放任されがちなので、アクティブな子供に育つ可能性が高いとも言われています。結果としては、やはり、2番目の子供であるケースが多いということがわかりました。
※ 夫婦にとって何番目の子供なのか?
兄弟構成
次は、二人兄弟の場合の兄弟構成に関してです。やはりと言うべきか、「兄・自分」というケースが圧倒的に多くなっています。身近なところにライバルがいる環境は、スポーツ選手にとって、恵まれているといえます。
逆に、同じ男の兄弟でも、「弟」の存在は好影響はもたらされないようで、「姉・自分」という選手の方が、数としては多くなっています。性別も重要ですが、年上の兄弟(兄 or 姉)がいる方がより重要といえるのでしょう。
※ 二人兄弟の場合の兄弟構成
次は、三人兄弟の場合の兄弟構成です。
そういえば、「何々三兄弟」という形で、マスコミにクローズアップされる兄弟は多いですが、長男よりも、次男や三男が大成することが多いように感じます。「遠藤三兄弟」も、もっとも大成したのは三男の遠藤保仁選手でした。
元プロ野球選手の高木豊氏のところも男の子の三兄弟ですが、「三男がもっとも凄い!!!」と言われています。果たしてどうなるでしょうか?
※ 三人兄弟の場合の兄弟構成
次は、「兄がいる」、「弟がいる」、「姉がいる」、「妹がいる」の場合で集計してみました。「兄もいるし、弟もいる。」というように、重複していることもありますが、やはり「兄がいる」というのが大きいようです。
最後はおまけで、兄弟構成と登録ポジションについてです。調べていくうちに、GKのポジションの選手は、女兄弟(姉 or 妹)が多いように感じたので、一人っ子の場合と二人っ子の場合の兄弟構成とポジションについて調べてみました。
結果として、二人っ子の中では、もっとも家族からプレッシャーをかけられる立場のように思える「自分・妹」のケースは、GKの割合が非常に高いことが分かりました。小さい頃から、身近に守るべき存在(=妹)がいるので、自然とそうなるのでしょうか。
※ 兄弟構成とポジション
先日、阿部勇樹の「泣いた日」という本の感想を書きましたが、本の中で、「阿部勇樹には8歳上のお兄さんがいて、5歳のとき、なぜ、兄のようにうまくボールが蹴られないのかと、悔しくて泣いた。」という話が出てきます。
スポーツ選手に限らず、兄弟の存在というのは大きなもので、人として成長してく上で大事な存在だと思います。そこで、Jリーガーの兄弟構成について調べてみました。 参考にしたのは、2011年版のサッカーマガジンの選手名鑑で、個人別のアンケートの中に「兄弟構成」が書かれているので、まとめてみました。
兄弟の人数
最初は、Jリーガーが、何人兄弟なのかについて、表にまとめてみました。アンケート結果の中には、未回答の人や明らかに誤っているケースもあったので、サンプル総数は470人となりました。
ここで注目したいのは、一人っ子の割合です。調べてみると、日本では、すでに、子供を産み終わった家庭が「一人っ子」となる割合は8〜10%程度ということですので、かなり低めになっています。
あくまでもイメージですが、一人っ子の場合、あまり競争することに慣れていないので、スポーツ選手には不向きであるような気もします。他国のことですが、「一人っ子政策」を行っている中国サッカーは、今後、どうなるのでしょうか?気になるところです。
※ Jリーガーは何人兄弟なのか?
総数 | % | |
一人っ子 | 12 | 2.6% |
2人兄弟 | 223 | 47.4% |
3人兄弟 | 193 | 41.4% |
4人兄弟 | 32 | 6.8% |
5人以上 | 10 | 2.1% |
次は、その選手が、何番目に生まれた子供なのかに関してです。一般的には、夫婦にとっての最初の子供は大事に育てられますが、2番目、3番目の子供は放任されがちなので、アクティブな子供に育つ可能性が高いとも言われています。結果としては、やはり、2番目の子供であるケースが多いということがわかりました。
※ 夫婦にとって何番目の子供なのか?
総数 | % | |
1人目 | 105 | 22.3% |
2人目 | 252 | 53.6% |
3人目 | 93 | 19.8% |
4人目 | 15 | 3.2% |
5人目以上 | 5 | 1.1% |
兄弟構成
次は、二人兄弟の場合の兄弟構成に関してです。やはりと言うべきか、「兄・自分」というケースが圧倒的に多くなっています。身近なところにライバルがいる環境は、スポーツ選手にとって、恵まれているといえます。
逆に、同じ男の兄弟でも、「弟」の存在は好影響はもたらされないようで、「姉・自分」という選手の方が、数としては多くなっています。性別も重要ですが、年上の兄弟(兄 or 姉)がいる方がより重要といえるのでしょう。
※ 二人兄弟の場合の兄弟構成
総数 | ||
兄・自分 | 次男 | 105 |
姉・自分 | 長男 | 64 |
自分・弟 | 長男 | 29 |
自分・妹 | 長男 | 25 |
次は、三人兄弟の場合の兄弟構成です。
そういえば、「何々三兄弟」という形で、マスコミにクローズアップされる兄弟は多いですが、長男よりも、次男や三男が大成することが多いように感じます。「遠藤三兄弟」も、もっとも大成したのは三男の遠藤保仁選手でした。
元プロ野球選手の高木豊氏のところも男の子の三兄弟ですが、「三男がもっとも凄い!!!」と言われています。果たしてどうなるでしょうか?
※ 三人兄弟の場合の兄弟構成
総数 | ||
自分・弟・弟 | 長男 | 8 |
自分・弟・妹 | 長男 | 8 |
自分・妹・弟 | 長男 | 7 |
自分・妹・妹 | 長男 | 9 |
兄・自分・弟 | 次男 | 27 |
兄・自分・妹 | 次男 | 29 |
姉・自分・弟 | 長男 | 14 |
姉・自分・妹 | 長男 | 7 |
兄・兄・自分 | 三男 | 27 |
兄・姉・自分 | 次男 | 14 |
姉・兄・自分 | 次男 | 22 |
姉・姉・自分 | 長男 | 21 |
次は、「兄がいる」、「弟がいる」、「姉がいる」、「妹がいる」の場合で集計してみました。「兄もいるし、弟もいる。」というように、重複していることもありますが、やはり「兄がいる」というのが大きいようです。
兄がいる | 253 | 53.8% |
弟がいる | 109 | 23.2% |
姉がいる | 160 | 34.0% |
妹がいる | 102 | 21.7% |
一人っ子 | 12 | 2.6% |
最後はおまけで、兄弟構成と登録ポジションについてです。調べていくうちに、GKのポジションの選手は、女兄弟(姉 or 妹)が多いように感じたので、一人っ子の場合と二人っ子の場合の兄弟構成とポジションについて調べてみました。
結果として、二人っ子の中では、もっとも家族からプレッシャーをかけられる立場のように思える「自分・妹」のケースは、GKの割合が非常に高いことが分かりました。小さい頃から、身近に守るべき存在(=妹)がいるので、自然とそうなるのでしょうか。
※ 兄弟構成とポジション
総数 | FW | MF | DF | GK | |
兄・自分 | 105 | 21 | 41 | 30 | 13 |
20.0% | 39.0% | 28.6% | 12.4% | ||
姉・自分 | 64 | 11 | 25 | 19 | 9 |
17.2% | 39.1% | 29.7% | 14.1% | ||
自分・弟 | 29 | 8 | 11 | 9 | 1 |
27.6% | 37.9% | 31.0% | 3.4% | ||
自分・妹 | 25 | 4 | 7 | 7 | 7 |
16.0% | 28.0% | 28.0% | 28.0% | ||
一人っ子 | 12 | 1 | 6 | 3 | 2 |
8.3% | 50.0% | 25.0% | 16.7% |
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