8月15日に第66回目の光復節を迎える韓国。韓国のインターネットを見ると、日本へのサイバー攻撃が計画されたり、日本製品の不買運動を呼びかけるツイートが広まるなど、反日感情は最高潮に達しているようだ。

韓国側の主張によると、反日感情が高まった背景には、日本の竹島(韓国名・独島)領有権主張や、米国の「日本海」表記支持、そして日本バラエティー番組でのイム・スジョン選手に対する暴行騒動などの問題が、絡み合っているという。

特に、これらの問題が1カ月あまりの間に最近相次いで発生したことも、反日感情の熱を高める原因となったようだ。現在ネット上では、光復節に合わせた日本へのサイバーテロ計画が、話題を集めている。

日本へのサイバーテロを計画しているコミュニティーサイト「ネットテロ対応連合」は、日本最大のコミュニティーサイト「2ちゃんねる」を15日に攻撃し、掲示板をマヒさせることを計画。韓国メディアによると、14日の時点で同サイトの会員数は2万5000人。このうち何人のユーザーがサイバー攻撃に加わるのか不明だが、多くの人が関心を持っているのは確かなようだ。

ところが、現在この「ネットテロ対応連合」のサイトを見ると、様子がおかしくなっている。2万5000人といわれた会員数は、たったの321人(15日午前3時)。トップ画面には、「こんにちは。ネットテロ対応連合のマネージャーネッテロです。私のIDをハッキングしたハッキング犯は、119.194.12.79ではないIPで接近してきました。サイトは光復節を前に復旧しています。復旧完了はまだ未定です。これまで活動してきた人は、ここに移動してください」といったメッセージが表示されている。

どうやらマネージャーのIDがハッキングされ、それまでいた会員を大量に退会させられてしまったようだ。今のところ、犯人は分かっておらず、マネージャーらは会員をほかのサイトに移動させている。また、一部情報によると、サイト関係者がハッキングにあったことを警察に通報したとの話もある。

会員数が激減し、士気がさがりつつある同サイト。しかし、サイバーテロを計画しているサイトはほかにもあるため、計画通り行われる可能性もある。もし実行される場合は、15日午後3時に2ちゃんねるに攻撃を行うとみられる。

(文:林由美)

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