中国湖北省武漢市で、使用済みの使い捨て箸を回収し、過酸化水素水で“消毒”した後、再販売していたヤミ業者が摘発された。現場からは「毒割り箸」37万膳が押収された。中国新聞網などが伝えた。

 15日、武漢市江夏区工商部門は市民からの通報を受け、ヤミ業者が拠点としていた郊外の住宅に立ち入り検査を行った。入り口付近の床には加工済みの使い捨て箸18万膳が無造作に置かれ、別の部屋には回収された使用済みの箸19万膳が山のように積まれ、悪臭を放っていた。

 この業者は回収した箸を中庭で鍋に入れて洗浄、乾燥した後、工業原料のオキシフル液(過酸化水素水)で簡単な消毒処理を行い、袋詰めして販売していた。0.8元/Kgで使用済み箸を買い取り、2元/Kgで再販売していたという。

 専門家は、「工業用オキシフルには比較的強い漂白作用があるが、箸に残留して人の消化器官にガン細胞を発生させる可能性がある」と指摘している。(編集担当:中岡秀雄)



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