韓国の国土海洋部は26日、快適で住み良い生活のため、必要とする最小限の住宅面積を従来比で2〜7平方メートル増やし、設備の構造性能基準などを強化する「最低住居基準の改善方案」を設け、27日に発表すると明らかにした。複数の韓国メディアが報じた。

 韓国の最低住居基準は、2000年に初めて導入され、家具構成別最小住居面積、必須設備基準、構造・性能および環境基準などの3つで構成されている。

 これまでの基準は日本など主要先進国に比べて、かなり低い水準だったため、調整が必要だった。1人世帯を比較した場合、韓国では12平方メートルが最小面積だったが、日本は25平方メートル。  これにより、1人の世帯が居住する最小の住居面積は、それまでの12平方メートルから14平方メートルに、 夫婦2人が住むワンルームマンション型の場合は20平方メートルから26平方メートルにそれぞれ広がる。

 夫婦と子ども1人が居住する3人世帯は29平方メートルから36平方メートルに、夫婦と子ども2人の4人世帯は、37平方メートルから43平方メートルへと、それぞれ上方調整する。

 韓国メディアは、快適な生活をするために必要な最低限の住居面積基準が11年ぶりに変わると伝え、社会的経済的環境の変化に伴う生活の行動変化を積極的に反映した結果との見方を示した。

 また、制度が導入された2000年に比べて、1人当たりの居住面積が増加するなど、韓国の住宅のレベルが向上して国民の期待も高まっており、 1人当たりの住居面積は、2000年は20.2平方メートル、2005年は22.9平方メートル、2008年には27.8平方メートルと広くなっていると伝えた。(編集担当:李信恵・山口幸治)



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