Jリーグは中断明けの第7節。
感覚的には2度目の開幕戦である。
普段はなるべく「関東同士」の対戦を見に行かない。
飛田給や蘇我ならいつでも足を運べるからである。
でもこの試合は特別だ。
旬のもの、美味しいものは先に手を出さないと食べ逃す!(笑)
千葉のオーロイは身長だけでなく注目度も高い。
私も「204cmのサッカー選手」が一体どんな生き物か確かめよう。
ドワイト・ローデヴェーヘス新監督のお手並みも拝見したかった。

どちらも開幕戦は勝っている。
有力昇格候補同士の対戦でフクアリが熱い。
キックオフぎりぎりに入ったら満員状態で立ち見も出ている。
FC東京側のゴール裏は売り切れたらしい。
「チケットを譲ってください」という紙を持った人も立っていたな…。
彼らは愛するクラブが降格しても全く懲りてないようだ!
ゴール裏には例の如く人を食った横断幕が出ている。
ユルネバ合唱時には「一緒に歌いませんか(笑)」というメッセージ!
ジェフサポを友好的に挑発していた。

ジェフ千葉
−−−−−−オーロイ−−−−−−
−−深井−−−米倉−−−ラム−−
−−−−−伊藤−-佐藤勇-−−−−
−坂本−-青木良-−竹内−−山口−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−岡本−−−−−−−

FC東京
−−−−−−−高松−−−−−−−
−−谷澤−−−梶山−−−鈴木−−
−−−−−米本−−徳永−−−−−
−阿部−−今野−−森重−−椋原−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−権田−−−−−−−


キックオフはジェフ千葉。
ボールを最終ラインに下げて、竹内彬が浮き球フィードを放り込む。
オーロイがヘッドに競り勝って、深井正樹が走り込む。
これは合わなかったけど開始5秒でいきなり「高さ」を印象付けた。
ただ千葉は思ったほど放り込んでこない。
千葉、FC東京とグラウンダーでつなぐ狙いが多い。

1分、千葉は伊藤大介が右サイドから中にクサビを当てる。
深井正樹が鋭く反転して左足ミドルを狙った。DFの身体をかすめて枠外。

8分、千葉はオーロイに警告。
森重真人とヘッドを競る時に「肘」が相手の顔に入ってしまった。

この判定はその後のプレーにかなり影響した。
人は高く跳ぼうとするときに必ず腕を振る。
足ほどの重要性はなくても反動をつける、バランスを取る機能がある。
オーロイも「普通に腕を振った様子」に見えた。
問題は森重真人との身長差である。
森重が後ろから寄せると、オーロイの肘がちょうど顔の位置になる。
肘で顔を抑えるとファウルだし、警告の対象にもなり得る。
オーロイはその後も自らの腕、肘を巡る判定に悩まされていた。
腕を振らずに飛ぶと、今度は打点が低くなってしまう。
まぁそれでも十分に高いのだが(笑)

20分、千葉は竹内彬が前線にロングフィード。
オーロイがヘッドに競り勝って、深井正樹が落としに走り込む。
深井はいいスピードでエリア左に切れ込んだ。
ここは今野泰幸が素晴らしいカバーで防ぐ。

23分、FC東京は椋原健太が右を持ち上がってライナー性のクロスを入れる。
高松大樹がヘッドを競って、ボールはファーに流れる。
谷澤達也のトラップ&シュートは枠上。

30分、千葉は青木良太が左サイドからふわっと中に浮き球。
オーロイがヘッドを外に落とす。
深井正樹はドリブルで一人抜いて中央に折り返す。
オーロイがゴール前に飛び込んだけど…。
GK権田修一がボールをキープした。

「目に付いた場面」を拾うと、オーロイのヘディング絡みばかりだ。
ただ千葉がのべつ幕なしに放り込んでいた訳ではない。
最終ラインからつないでくるサッカーである。
竹内彬が長短、高低のキックをよく使い分けていた。
スペースがあったら思い切って長いボール、高いボールも使う。
でも基本は「1タッチ、2タッチでグラウンダーのパスをつなぐ」攻撃だ。
ボールをただ持つのでなく、「パスで崩そう」というところまで考えている。
優先順位のつけ方、ビルドアップのデザインに昨年との「違い」を感じた。

36分、FC東京は米本拓司が右中間に開く。
鈴木達也が椋原健太を「オトリ」にしてエリア内に折り返す。
阿部巧はファーに走り込んでマイナスのクロスを戻す。
谷澤達也の左足ボレーはDFが枠内ブロック。

FC東京もパスで崩すサッカーをやっていた。
ただ最後の「勝負パス」が合わない。
前線の打開力が千葉に劣っていた。

42分、FC東京は米本拓司→羽生直剛。
羽生はそのままボランチの位置に入る。
米本はヘディングの着地で左膝を痛めてしまった。
担架で運び出されて「バツ印」が出されて…。
以前も傷めた個所なので心配である。

48分、千葉は岡本昌弘のゴールキックを左サイドでオーロイが競る。
森重真人が跳ね返したけど、深井正樹がこぼれ球を奪う。
深井は突破の構えから縦に叩く。
米倉恒貴がエリア内に切れ込んで左足シュートを狙った。枠外。

前半はスコアレスで終了する。
ハーフタイム明けに両チームともカードを切った。
45分、千葉は青木良太→ミリガン。
45分、FC東京は鈴木達也→ロベルト・セザー。