ZUCCa小野塚デザイナーの22年が詰まった本 収益を全て寄付

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 「ZUCCa(ズッカ)」が、デザイナー小野塚秋良氏によりデビューした1988年から退任する2011年までの22年間を総集したルポルタージュ・ブック「ZUCCa 1988-2011 Celebrating 22years」が発売した。パリコレクションでの一場面や過去の作品、アートワーク、小野塚氏の最後の言葉などが綴られた貴重な一冊。収益金は東日本大震災の義援金に充てられる。

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 このルポルタージュ・ブックは、小野塚氏の「ZUCCa」という職業における22年間のドキュメンタリー。44回行われたパリコレクションのオフショット、印象的な広告ヴィジュアルやペーパーアイテム、小野塚氏本人のデッサンやアーティストによる作品など、440ページに渡って綴られている。クリエイティブディレクターは、パリのアーティストChristophe Brunnquell(クリストフ・ブランケル)。価格は5,250円で、全国の「ZUCCa」、「CABANE de ZUCCa」ショップにて販売中。収益金は全て東日本大震災の義援金とし、日本赤十字社を通じて被災地の復興に役立てられる。

 1988年にスタートした「ZUCCa」は、22年目の2010年10月に創業デザイナー小野塚氏の退任を発表。同氏が代表を務めていたZUCCa DESIGN OFFICE inc.は解散し、親会社エイ・ネットの傘下で新たな「ZUCCa」がスタートを切った。コレクションはこれまで小野塚氏と活動をともにしてきたデザインチームに引き継がれ、2011-12年秋冬シーズンより、コレクションの発表拠点を東京にシフト。新生「ZUCCa」は、これまでにない色使いやスタイリングといったスパイスを加え、心地よい"日常着"として進化し続けている。なお、小野塚氏は「ZUCCa」のコレクションからは退いたが、今後しばらくはセイコーウオッチとの取り組みによる「カバンドズッカウォッチ」のデザインを続ける。

■新生ZUCCaがパリから東京へ 抽象アートと融合する2011-12秋冬