3月19日(土・現地時間)、ニュージャージー州ニューアークのプルデンシャル・センターでは、 UFC128「Shogun vs Jones」が開催され、そのメインイベントでは、王者マウリシオ・ショーグンにジョン・ジョーンズが挑戦したUFC世界ライトヘビー級選手権試合が行われた。

UFC参戦後は、マット・ハミルに対して放った垂直のヒジ打ちによる反則負けで黒星が付いている以外、ライアン・ベイダー、ウラジミール・マティシェンコら強豪を相手に6勝を積み重ねているジョーンズ。この日も、ショーグンを上回る身長とリーチに加え、恐るべき身体能力と思い切りのよい攻撃を繰り返し、序盤から試合を圧倒した。

開始早々にフライングニーやバックスピンキックを披露しつつ、すぐさまテイクダウンを奪ったジョーンズは、エルボーとパウンドを落としていく。2R以降はスタンドでも一方的な展開となり、3Rに入ると、下になったショーグンへ情け容赦のないパウンド&エルボーを叩き込んだ末、最後は立ちあがったショーグンに左のボディブローから顔面へのヒザ蹴りを放ち勝負あり。“強過ぎた”ジョーンズが新王者に君臨した。

セミファイナルでは、 WECのスーパースター=ユライア・フェイバーがUFC初参戦を果たし、バンタム級戦でエディ・ワインランドと対峙した。初回こそワインランドのクリンチ&差し合いにペースが掴めずにいたユライアだったが、2Rからはクリーンテイクテイクダウンに成功し、パワフルなエルボーを放っていくなど、徐々に安定感を発揮、最後は判定勝利を挙げると、その試合後には、現王者ドミニク・クルーズへの挑戦意思を表すなど新天地で意気込みを語った。

また、ネイト・マーコートは、東北震災により出場を取りやめた秋山成勲の代役ダン・ミラーと対戦。総合力では随一のマーコートに対し、ミラーは得意のギロチンで勝負を懸けたが、要所でこれを凌いだマーコートがトップをキープする格好でフルマークの判定勝利。さらに、“PRIDEレジェンド”ミルコ・クロコップは、TUFシーズン10のファイナリスト=ブレンダン・シャウブと対戦するも、初回から手数が少なくテイクダウンを許す苦しい展開となったうえ、 3Rにローを狙ったところでシャウブの右フックをテンプルに受け、KO負け。昨年9月のフランク・ミア戦に続く、一本負けを喫した。

その他にも、ライト級ではジム・ミラーが勝ち名乗りを挙げた今大会。PPVカード以外のマッチアップでは、ウェルター級でヒカルド・アルメイダと激突したマイク・パイル、ライト級でカート・ペルグリーノと対戦したグレジソン・チバウ、バンタム級ではユライアの盟友=ジョセフ・ベナビデスらが勝利を挙げている。
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