インテルは24日のチャンピオンズリーグ(CL)・グループリーグ第5節で、トゥエンテと対戦する。インテルにとってCLの今後だけでなく、ラファエル・ベニテス監督の未来にとっても決定的となる一戦だ。だが、同監督は前日会見で、「私は崖っぷちなどと思っていない。連勝のスタートになると思っている」と強調した。

インテルにとって朗報なのは、MFチアゴ・モッタが招集メンバーに復帰したことだ。10月17日のカリアリ戦でケガが再発した同選手だが、23日には2度目のチーム練習をこなしている。先発で出場するのは難しいと見られるが、プレーにクオリティーを持たせることができる、重要な中盤の選手の復帰だ。ベニテス監督は同選手について、「90分間はプレーできないが、ベンチにいれば一つの可能性になり得る」と話している。

さらに、ベニテス監督は笑顔を浮かべて自信があることを強調した。

「トゥエンテ戦は重要だ。勝てばグループリーグを突破できると分かっているから、明日は普通と違う一戦となる。リーグ前節の敗北は自分に責任があると感じているか? 選手たちにスタッフ、インテルで働くすべての人の責任だよ」

「私は(崖っぷちとは)見ていない。連勝のスタートになることもあり得ると思っている。勝てばすべてが変わるかもしれないし、我々はリスタートできるんだ。支えてくれるサポーターたちは、100%の仕事ぶりと勝利を見たがっているはずだ。我々は100%の働きをしているし、勝てると思って言える。負けた場合? 負けることは考えていない」

インテルはFWサミュエル・エトーがリーグ戦で相手選手に頭突きを見舞い、3試合の出場停止処分を科されている。だが、ベニテス監督は「CLには出場するんだ。だから、処分については話さない」と述べるにとどまった。

チーム内が分裂しているとの話もささやかれているが、ベニテス監督は「私は25年前から働いており、バレンシアやリヴァプールといった勝者のチームも率いている。チーム内に国籍に応じたグループがあるのは、どこのチームでもあることだよ。だが、インテルはまとまっており、一緒に勝利を願っている。今はそれほどひどいわけじゃない。勝てばCL決勝トーナメントが決まるんだし、負傷者たちを少し取り戻せば、再び自信も身につくはずだ」と話している。

また、対戦相手のトゥエンテについて、ベニテス監督は「フィジカルが強く、セットプレーもうまい。だが、我々は自分たちの仕事をうまくすれば、どんなチームにだって勝つことができる」と語った。