イタリアのテレビ番組『ストリッシャ・ラ・ノティツィア』は４日、FWアントニオ・カッサーノとの確執で同選手の契約解除に動いているサンプドリアのリッカルド・ガッローネ会長に対し、世間を賑わすニュースを起こした人物に皮肉を込めて贈る「金のバク賞」を授与した。

カッサーノはメディアを通じてガッローネ会長に謝罪したが、同会長は和解に向けて好意的ではないようで、「できない、できないよ」とコメント。だが、最後は「どうなるか見てみよう」と述べている。ガッローネ会長はインタビューに対し、次のように語った。

「あまりに深刻なことだった。彼はとても激しい言葉を使ったんだ。私が彼のためにやったことも考慮しよう。彼が認めたのは私の権限だけで、ほかは違うんだ。（昨季サンプを率いた現ユヴェントスのルイジ・）デルネーリ監督は正しかったよ。彼は私に、カッサーノがセンシ（故ローマ会長）やレアル・マドリーの会長にやったようなことを私にもいつかすると言っていたんだ」

「彼はキレてしまった。だからおそらく、何を言ったかも覚えていないんじゃないか。アントニオは我々の下で多くのものを取り戻し、ほぼ普通に戻った。『普通』という言葉を使えるならね。基本的には寛大で良い人間だよ。だが、キレてしまうと…」

「我々と一緒に彼がうまくやっていただけに、とても残念だ。昨日、ジェノヴァの街を歩いていたんだが、私に和解するよう求めたサンプドリアのファンは一人もいなかった」