【SOCCERZINE】佐藤寿人がここ2シーズン全試合出場だった件
たまには広島サポらしいことを。
ウチのエース・佐藤寿人が、ナビスコカップ準々決勝・G大阪戦で負傷し、2カ月ほど戦線を離脱することとなった。
http://www.jiji.com/jc/c?g=spo_30&k=2010091000892
>佐藤は全治2カ月=J1・広島
> J1の広島は10日、FW佐藤寿人が右肩鎖関節の脱臼で手術を行い、全治2カ月と診断されたと発表した。8日のナビスコ杯準々決勝、G大阪戦で負傷した。佐藤は今季、リーグ戦全21試合に出場、チーム最多の9得点を挙げている。 (2010/09/10-19:09)
だいたいの方が「広島は苦しいだろう」と想像するのだろうけど、おっしゃるとおり苦しいです、ハイ。で「どの程度苦しいのか」ということは、数字を見てみるとよりハッキリする。
http://www.j-league.or.jp/SS/jpn/team/2010010001_000010_W0707_J.html
佐藤寿人は今シーズン21試合1,856分に出場している。つまりここまでの全試合出場。しかも、フルタイムで出た場合は1,890分だから、ここまで佐藤寿人は21試合中34分を除いて広島のリーグ戦のピッチすべてに立ち続けている、ということである。
では昨年(2009年)はどうかというと、34試合2,999分間の出場であった。途中交代7試合を除く全試合がフルタイム出場。各チームが若手を起用することの多いナビスコカップをとりあえず含めない、つまり全試合ガチンコで行く(はずの)リーグ戦で、過去2シーズンで佐藤寿人が欠場した試合はゼロ。信じがたいことに、ゼロである。
激しい接触プレーを伴う1トップで、実際1試合のうち何度となくピッチに打ち付けられるシーンがある。しかしこれまで大きな負傷もなければ、出場停止さえ受けていない。それでいて昨シーズンは15得点、今シーズンは9得点を挙げた。名実ともに広島を、Jリーグを代表するストライカーの1人であると言える。
ただ、この成績は一方で、広島はリーグ戦において「佐藤寿人なしで戦った経験がほとんどない」という事実にも行き着くわけです。もちろんここに候補がゼロということではなくて、昨シーズンに柏から加入した李忠成が第一候補に挙がるわけですが、残念ながら彼は広島加入後まだリーグ戦で得点していない。
ACLでは2ゴールを挙げていて(1:38ぐらいと、3:02ぐらいから)
いずれもサイドに相手が引きつけられた瞬間にバックステップを踏み、フリーになり、落ち着いて蹴り込んでいる。
彼のポテンシャルには期待している。実際、試合に出ると1回は決定機に絡むし、アシストも決めてはいる。ただ、やっぱり0ゴールという結果はFWにとって重い。運の範疇でもあるが、「落ち着いてゴールに決める」いうことはメンタルでもあり、技術でもある。「運もないが、技術も足りないのでは」というのが率直な感想です。
ということで、広島はある意味「未知の世界」で戦うこととなるなと。確かにACLやナビスコカップで佐藤寿人不在という試合はあったし、その試合での勝率も悪くないのだけど、相手がきっちり研究をしてくるリーグ戦ではとりあえず別物だろうと思うのですよね。
逆に言えば、ここで李忠成あるいは他の選手が奮起し、奮起するだけではなく具体的に勝ち点を左右する働きができれば、それは大きなチャンスとなる。1トップをこなせる人材はFW登録では李忠成しかおらず、丸谷拓也はボランチとして主に使われている(参照:http://www.sanfrecce.co.jp/player/top/#forward)ので、例えばJ2ではうまくハマった高萩洋次郎を頂点とした「0トップシステム」が復活するのかもしれないし、あるいはフィジカルコンタクトに強い高柳一誠を抜擢するのかもしれない。
実際、高萩洋次郎は絶好調なら、こんなとんでもないプレーをかましてくれるのです。4人引きつけて、DFラインの裏にバックスピンをかけたラストパス。バックスタンドで見ていて鳥肌立ちました。
もちろんタイトル獲得の目標は捨ててはいないけれども、現状で100%を望むのは現実的ではない。それよりも、この緊急事態をどうプラスに転化できるか、「佐藤寿人の不在」という宿題をどうこなすか、その辺に興味をもって2カ月を見ていきたいなと思う次第である。
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http://www.jiji.com/jc/c?g=spo_30&k=2010091000892
>佐藤は全治2カ月=J1・広島
> J1の広島は10日、FW佐藤寿人が右肩鎖関節の脱臼で手術を行い、全治2カ月と診断されたと発表した。8日のナビスコ杯準々決勝、G大阪戦で負傷した。佐藤は今季、リーグ戦全21試合に出場、チーム最多の9得点を挙げている。 (2010/09/10-19:09)
http://www.j-league.or.jp/SS/jpn/team/2010010001_000010_W0707_J.html
佐藤寿人は今シーズン21試合1,856分に出場している。つまりここまでの全試合出場。しかも、フルタイムで出た場合は1,890分だから、ここまで佐藤寿人は21試合中34分を除いて広島のリーグ戦のピッチすべてに立ち続けている、ということである。
では昨年(2009年)はどうかというと、34試合2,999分間の出場であった。途中交代7試合を除く全試合がフルタイム出場。各チームが若手を起用することの多いナビスコカップをとりあえず含めない、つまり全試合ガチンコで行く(はずの)リーグ戦で、過去2シーズンで佐藤寿人が欠場した試合はゼロ。信じがたいことに、ゼロである。
激しい接触プレーを伴う1トップで、実際1試合のうち何度となくピッチに打ち付けられるシーンがある。しかしこれまで大きな負傷もなければ、出場停止さえ受けていない。それでいて昨シーズンは15得点、今シーズンは9得点を挙げた。名実ともに広島を、Jリーグを代表するストライカーの1人であると言える。
ただ、この成績は一方で、広島はリーグ戦において「佐藤寿人なしで戦った経験がほとんどない」という事実にも行き着くわけです。もちろんここに候補がゼロということではなくて、昨シーズンに柏から加入した李忠成が第一候補に挙がるわけですが、残念ながら彼は広島加入後まだリーグ戦で得点していない。
ACLでは2ゴールを挙げていて(1:38ぐらいと、3:02ぐらいから)
いずれもサイドに相手が引きつけられた瞬間にバックステップを踏み、フリーになり、落ち着いて蹴り込んでいる。
彼のポテンシャルには期待している。実際、試合に出ると1回は決定機に絡むし、アシストも決めてはいる。ただ、やっぱり0ゴールという結果はFWにとって重い。運の範疇でもあるが、「落ち着いてゴールに決める」いうことはメンタルでもあり、技術でもある。「運もないが、技術も足りないのでは」というのが率直な感想です。
ということで、広島はある意味「未知の世界」で戦うこととなるなと。確かにACLやナビスコカップで佐藤寿人不在という試合はあったし、その試合での勝率も悪くないのだけど、相手がきっちり研究をしてくるリーグ戦ではとりあえず別物だろうと思うのですよね。
逆に言えば、ここで李忠成あるいは他の選手が奮起し、奮起するだけではなく具体的に勝ち点を左右する働きができれば、それは大きなチャンスとなる。1トップをこなせる人材はFW登録では李忠成しかおらず、丸谷拓也はボランチとして主に使われている(参照:http://www.sanfrecce.co.jp/player/top/#forward)ので、例えばJ2ではうまくハマった高萩洋次郎を頂点とした「0トップシステム」が復活するのかもしれないし、あるいはフィジカルコンタクトに強い高柳一誠を抜擢するのかもしれない。
実際、高萩洋次郎は絶好調なら、こんなとんでもないプレーをかましてくれるのです。4人引きつけて、DFラインの裏にバックスピンをかけたラストパス。バックスタンドで見ていて鳥肌立ちました。
もちろんタイトル獲得の目標は捨ててはいないけれども、現状で100%を望むのは現実的ではない。それよりも、この緊急事態をどうプラスに転化できるか、「佐藤寿人の不在」という宿題をどうこなすか、その辺に興味をもって2カ月を見ていきたいなと思う次第である。
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