爆弾酒はビールの中にウイスキーを入れて作る

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韓国の証券会社が建ち並ぶ汝矣島(ヨイド)界隈で、哨戒艦沈没事故に見立てた「哨戒艦爆弾酒」というお酒の飲み方が流行っているという。

「爆弾酒(ばくだんしゅ)」とは、ビールをウイスキーや焼酎で割ったお酒のことで、韓国ではお酒の席が盛り上がると必ず登場する。通常はビールを注いだジョッキに、ウイスキーや焼酎を入れたショットグラスを落とし、それをイッキ飲みする。アルコール度数の高いお酒がビールと混ざることから体内への吸収が早く、通常のお酒よりも酔いやすい。韓国では男性の場合、これを10杯近く飲んだりする。

そんな爆弾酒で最近流行っているのが、なみなみと注いだビールに、ウイスキーの入ったショットグラスを浮かべ、ビールグラスをお箸で両方から強く叩く「哨戒艦爆弾酒」というものらしい。グラスに瞬間的に衝撃を加えると、ビールの上に浮かんでいたショットグラスがブクブクと泡をたてながら沈んでいき、それがあたかも魚雷で沈没していく哨戒艦の姿と似ているのだとか…。

「爆弾酒」自体は韓国の酒文化を代表する飲み方として理解できるのだが、乗組員40人以上が犠牲となった事故をゲームにしてしまうとは、なんだか違和感を感じざるを得ない…。

韓国ネチズンたちはこのことについて、
「いいじゃないか。哨戒艦爆弾酒、飲んでみたかい?」
「こういうのは昔からあった」
「哨戒艦爆弾酒は非常識だという話のようだが…それよりも哨戒艦事件を政治利用する李明博の方が100倍嘆かわしい」
「政府や調査団を信じられないから」
「哨戒艦を沈没させたのは本当は誰だ??」
「こんなことやっているから世界から後進国って笑われる…」
「今度やってみる」
「どんな飲み方したっていいんじゃ?」
といったコメントを寄せている。

哨戒艦沈没事故は、乗組員40人以上が犠牲となった痛ましい事故だ。韓国は北朝鮮の魚雷による沈没だと断定しているが、合同調査団が出した証拠はいまいち不十分であり、国連安全保障理事会が発表した非難声明も北朝鮮の責任は認めないあいまいなもので終わっている。

哨戒艦沈没事故にさんざん振り回されてきた韓国民としては、もうネタとして受け止めるしかないといった感じなのだろうか?


参照:爆弾酒 - Wikipedia
参照:「哨戒艦爆弾酒」流行…どういうこと? -マネートゥデイ

(文:林由美)

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