W杯グループリーグも22日から最終戦に入り、グループAではホスト国の南アフリカと、ピッチ外のことで揺れに揺れるフランスが対戦した。

共に大量得点で勝てば、もう1試合の結果次第では突破の可能性が残されている。これまでホスト国がグループリーグ敗退したことはないだけに意地を見せたい南アフリカは、20分に右CKにクマロが頭で合わせて願ってもない先制点を決める。一方フランスは、25分に司令塔のグルキュフが空中戦で相手に肘うちをして一発退場となってしまう。数的優位に乗じて南アフリカは37分にマシレラのクロスをムフェラが押し込んで2点目。この時点でメキシコが1−0でウルグアイに負けていたため、南アはあと2点を追加できれば総得点で突破を決められる。

後半開始早々、南アはムフェラが再びシュートを放つがこれは惜しくもポストに嫌われた。フランスはマルダ、アンリを投入すると、70分にリベリの右クロスをマルダが流し込んで1点を返すが、反撃もここまで。南アは終了直前、シャバララが絶好のチャンスを得るがGKヨリスに阻まれ、試合は2−1で終了した。

南アフリカは大会初勝利を挙げ勝ち点を4に伸ばしたが、得失点差でメキシコに及ばず3位、勝ち点1のフランスとともにグループリーグでの敗退となった。


◇フランス 1−2 南アフリカ
[得点] 20分:クマロ、37分:ムフェラ、70分:マルダ(フ)


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