立花エレテック(本社:大阪市)は、米政府機関の暗号化モジュールの基準「FIPS140-2 レベル3」に対応する高セキュリティのUSBメモリ『Ironkey(アイロンキー)』を2月15日発売した。同基準に対応する世界で唯一のUSBメモリという。価格はオープンで、予想実売価格は容量2GBのSLCモデルで1万2000円前後。

「FIPS(Federal Information Processing Standards)140-2」は、米国の政府機関の暗号製品のセキュリティ要件の規定。「Ironkey」は、米Ironkey社の製品で、レベル3に対応し、物理的に破壊して内蔵データの改ざんができない仕組みや、不正アクセスの痕跡を残す機能などを備えている。戦車が踏んでも壊れず、弾丸をはじくほどの堅牢性を備えるという。

暗号化は、AES 256bitハードウエアと、256bit SHA/PKI 2048 bit RSAハッシングを採用。初回設定時に暗号キーを作成するため、事前に暗号キーが漏えいする可能性はなく、パスワードの入力を一定回数間違えると内蔵データを破壊する機能などを備える。MIL(Military Standard)規格に対応した防水加工を施してある。

MLCを採用した『D200』シリーズ(容量1〜32GB)と、高速・高寿命のSLCを採用した『S200』シリーズ(1〜16GB)。それぞれに、リモート管理が可能な「エンタープライズ版」、Firefoxやオンラインパスワード管理機能を搭載した「パーソナル版」、オンライン関連機能を省いた「ベーシック版」を用意した。

対応OSはWindows2000 SP4/XP SP2以降/Vista/7、Mac OS X 10.4以降、Linux 2.6以降。本体寸法は奥行き75×幅19×高さ9mm、重さは約25g。

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