カタルーニャ代表監督も務める元バルサのクライフ氏が、“El periodico”紙の自身のコラム内で、今シーズンデビューしたラシン・サンタンデールの新星セルヒオ・カナレスに対し、アドバイスを送った。

 “カナレスを壊す危険性”と題されたこのコラム内でクライフ氏は、「当時はアヤックスのトップチームで若い選手がデビューするとオランダ国外のビッククラブが選手獲得に動いた。私のアドバイスは常に次のようなものだった; 21歳までは残れ。できれば23歳まで」と語り若くしてビッククラブへ行くのは勧められないと語った。

 「18歳では人間としても選手としても学ぶべきことがたくさんある。ビッククラブへ行くと最終的に潰れてしまう可能性が高い」と続けたクライフ氏。若い選手達への育成の必要性を説くと共に、「もちろん選手と契約を交わし、レンタルで他チームへ出すという方法はある。しかし、これにも危険性は含まれている」と警告した。

 年々、海外の若い選手を獲得するビッククラブが増える中、クライフ氏は育成の重要性を主張している。若くして頭角を現した選手にも20歳を超えるまでは、自分を磨くという我慢が必要かもしれない。本当に実力があれば、クライフ氏が言うように23歳を過ぎてからの移籍でも決して遅くはないはずだ。

(スペイン通信)