セリエAの日程改革に向けて準備が始まった。すでにミランとインテルは今シーズン、金曜開催の試合を迎えることとなる。レーガ・カルチョは新たなオフィスを開いたのと同じように、日程についても扉を開けた。7月1日からセリエAとセリエBが分離するイタリアサッカーだが(これもすでに改革だ)、ヨーロッパのよりモダンなシステムに適したものとなる。

テクニカルな面だけでなく、国外におけるイタリアサッカーの価値を高めるため、ヨーロッパのライバルたちと争っていくための要求も考慮して、まったく異なるサッカーをするように研究されている。すでに結果や売上、システムの改革という点で、イタリアはヨーロッパの他国に追い抜かれているからだ。また、観客やテレビ局、スポンサーの要求も考慮したサッカーとなるだろう。彼らは売上を保証し、よりハイレベルな製品を求め、すべてのクラブに対してメディアという点で表舞台を用意することになる。

スタジアムに関する新たな法律のスタートは重要なことだ。だが、各クラブの会長たちは、新たなシナリオを築くことも重要だと考えている。そこで、検討されているのが、新たな“番組表”。日にちという点でも時間という点でも、より多くの枠を埋めるための番組表である。これは、すべてのクラブにより直接的で、より独占的な“お披露目”の場を与えるためのもので、スタジアムの観客たちとテレビ局にとっては良いものであり、同じ時間帯に試合をすることで観戦が妨げられることを防ぐことになる。

スタートとなるのがチャンピオンズリーグ(CL)だ。すでにその必要性は、リーグのアドリアーノ・ガッリアーニ会長が主張しており、ヨーロッパの大会においてイタリアのチームがより勝ち進めるようにするためのものだ。ひいては、4つのCL出場枠を守るためのものである。イタリア勢がヨーロッパでこぞってうまくいかなければ、イタリアはドイツにCL出場枠を一つ明け渡すことになる。だからこそ、初のプロジェクトが組まれ、火曜にCLの試合を戦うチームが金曜にリーグ戦を行うこととなるのである。現在は、金曜に2試合同時開催(現地20時45分)するか、19時と21時開催に分けるかが検討されている。これには、テレビ局側の要望も含まれる。さらに、現在の流れでは、CLの試合がない週でも金曜にリーグ戦を1試合開催する方へと向かっているようだ。

すでに今シーズンのミラン対ウディネーゼ戦が2月12日金曜の20時45分開催に(16日にCLマンチェスター・ユナイテッド戦)、カターニア対インテル戦が3月12日金曜の夜開催になる(16日にCLチェルシー戦)。水曜にCLの試合を迎える2チームが、土曜にリーグ戦を行うことは変わらず(18時と20時45分開催)。日曜は国際マーケットのために時差を考慮して1試合が12時30分開催となる。そして、夜にも1試合だ。

さらにニュースとなるのが、常にというわけではないが、セリエAの試合が月曜夜にも開催されるかもしれないということだ。