北朝鮮は12日、計5発のミサイルを日本海側に向けて発射した。射程120キロのKN-02短距離地対地ミサイルと見られているが、7月4日に短距離ミサイル7発を発射して以来となる。北朝鮮がミサイルを発射した理由については様々な見方がされているが、ハンドルネーム「ホン・ジェヒ」さんは、今回はオバマ大統領がノーベル賞を受賞したことへの祝砲だと考察している。ニュースサイト「ハンギョレ」の投稿欄に掲載された文は長いので、要約して紹介する。

「今回のミサイル発射は、今年7月4日に元山近くの旗対嶺ミサイル基地から、日本海に向けてスカッド級短距離ミサイルが発射された時以来の出来事である。7月4日は米国の独立記念日であり、今回はオバマ大統領がノーベル平和賞を受賞した直後のことである。

10月12日のMBCニュースによると、北朝鮮は事前に10日から20日の間、東海と黄海を航行禁止区域に指定していたそうだ。この10日から20日という期間は、10月9日にAP通信やロイター通信など、主要外国メディアが一斉にオバマ大統領のノーベル賞受賞を報道した時期とほぼ一致する。

北朝鮮が短距離ミサイル訓練をこの日に選んだのは、「朝鮮半島の非核化」や「平和協定体制構築」に向け、米国との交渉を要求する北朝鮮側の政治的メッセージを、より印象付けるためだろう。オバマ政権はアフガン問題やイラン問題も抱えるが、国際平和のために北朝鮮との交渉を早期に受け入れる可能性もある。だから、今回のミサイル発射は、オバマ大統領へ送る祝砲だと見ることができる」

今回のミサイル発射が「オバマ大統領への祝砲」なのか、それともほかのメディアが伝えているような「訓練の一環」または「脱北者を北朝鮮に送還しないことへの武力示威」なのか、真意はまだ分かっていない。

(文:林 由美)

参照:「ホン・ジェヒ」さんの投稿文
参照:朝鮮日報ミサイルニュース

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