６日、対オークランド・アスレチックス戦の初回、鈴木イチローがジオ・ゴンザレスの投じた２球目を右翼ライン際に運び、メジャー通算2000本安打を記録した（９月６日付シアトル・タイムズ）。

　１万6188人の観客は拍手で大記録達成を祝福し、その後、得点してベンチに戻ったイチローは、チームメートに取り囲まれた。記念のボールは野球の殿堂博物館へ送られる。近々、今季の200安打目のボールも殿堂博物館に並ぶだろう。

「数年前から、毎年、何か記念の品を寄付してほしいと頼まれている。ジェフ・アイドルソン会長に『そんなにせかさないで』といいたい気分」とイチロー。

　日本での1278本と合わせて、イチローは昨年中に3000本安打を記録している。体のケアを怠らずにコンディションを整え続けることができれば、メジャー通算3000本も夢ではない。

　3000本について聞かれたイチローは「ぼくは占い師じゃないから、先のことはわからない」と通訳を介して述べた。「でも、未来のことはわからないからこそ楽しい。それに、（3000本という）目標を定めたら、それ以上の力を発揮できない可能性もある」

　１シーズン200本のペースでいくと、イチローは2014年、40歳で3000本を達成する計算になる。ドン・ワカマツ監督は「ただただイチローの健康にかかっていると思う。健康を維持することさえできれば、次々と記録を書き換えるだろう」と述べた。