視力

脳梗塞の発作を起こすと命の危険があり、たとえ助かっても介護が必要な後遺症を残すことも多いです。

イギリスで奇跡的に助かっただけでなく、目を覚ますと視力まで回復していたと言う男性のニュースがありました。

イギリス中央部、ルートランドに住むマルコム・ダービーさん70歳は、去年脳梗塞を起こしました。その後血栓を取り除く手術を受けたのですが、手術から目覚めると、目が良く見えるようになっていたのです。

彼は2歳のときに麻疹(はしか)にかかって以来、メガネをかける生活を余儀なくされていました。

看護婦が病室を通り過ぎるときに、小脇に抱えていた新聞の文字が読めたことで気づいたそうですが、それまではメガネなしには到底不可能だったそうです。

テレビもメガネなし見えるようになり、暗いときに読書するときのみメガネをかけるようになりました。

一時は麻痺により口も利けなくなりましたが、今は話すことはできるそうです。ただし、それまで話せていたフランス語は全く出てこなくなったと伝えています。

専門家のジョアン・マーフィ氏によると、脳梗塞がもたらす影響は、脳のどの部分が損傷されたかにより、視力が戻るケースは非常にまれだとのことです。

フランス語を忘れた代償に、視力を得たといった形になりましたが、脳梗塞により何か新しいスキルを得るというケースはたまにあるようです。

記憶や思考だけではなく視力にまで影響してしまうあたりに、脳の神秘や可能性を感じてしまいますね。

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