セリエA第5節の2試合が行われた27日、フィオレンティーナはホームでのジェノア戦を、絶好調FWアルベルト・ジラルディーノのゴールで1−0勝利を収めた。

前節ラツィオ戦で0−3完敗を喫したフィオレンティーナ。その試合後にはチェーザレ・プランデッリ監督が「不満がある者は出て行け!」と猛ゲキを飛ばしたこともあり、チーム内に不穏な空気が漂う中で迎えたジェノア戦だった。

0−0で迎えた後半16分、今季開幕前にACミランから恩師プランデッリ率いるフィオレンティーナ入団を決断したジラルディーノが、ディフェンスを背負いながら鋭く反転。振り向きざまに左足シュートを決めた。虎の子の1点を最後まで守りきったフィオレンティーナは、悪い流れを断ち切る完封勝利を飾った。

決勝点を挙げたジラルディーノは「重要な試合に勝利することができた。ラツィオ戦での完封負けにより、チームへの批判が集中していたが、今日の勝利でグループとして団結していることを証明することができた。勝ち点『3』は非常に重要だ。値千金のゴール?難しい体勢からよく決められたと自分でも満足している」と笑顔で語った。

一方、古巣ACミランのMFジェンナーロ・ガットゥーゾの「ジラルディーノよりボリエッロの方が熱い闘志をみなぎらせている」発言については「リノ(ガットゥーゾ)から電話があり、直接話をしたよ。ACミランには素晴らしい選手が揃っている。彼の発言はいささかニュアンスが変えられて報じられたようだ。彼からしっかりと説明を受けており、我々の間に誤解や確執はない。ミラノのメディアは、退団した俺がフィオレンティーナで活躍していることを好ましく思っていないのだろう」と大人の対応で冷静にコメントした。