笑顔を見せる(左から)田中あさみ、鮎川誠、堺雅人、水野美紀
 映画「ジャージの二人」(7月19日公開)のプレミア試写会が16日、都内で行われ、主演の堺雅人、鮎川誠、水野美紀、田中あさみ、ダンカン、大楠道代、中村義洋監督が舞台挨拶を行った。

 「アヒルと鴨のコインロッカー」の中村監督が、芥川賞作家、長嶋有の同名小説を映画化。会社を辞めたばかりの主人公(堺)が、グラビアカメラマンの父親(鮎川)に誘われ、北軽井沢の山荘で過ごした夏の数日間を描いた。

 ロックバンド、シーナ&ロケッツのリーダーで、今年還暦を迎えた鮎川は「ロックバンドを長くやっていると、前もって考えたことなんてステージに立ったらどっか飛んでいってしまう。今回もそういう気分で臨みたかったんですが、ダンカンさんにセリフ覚えが悪いと怒られまして、予習をするようになりました」と振り返った。

 ダンカンは「よーい、スタートってカチンコが鳴るわけですよね。そうすると、鮎川さんがもうセリフを忘れてるわけですよ。チャップリンの無声映画のようでした。音楽っていうのは、相当頭に影響があるのかなと思いました」と笑わせた。また、作品については「この二人(堺と鮎川)の人柄がそのままジャージ着て映画になったようなもの。これが違う人だったら、こういう空気の映画は出来なかった。巨人の二岡とモナちゃんを持ってきても、こうはならなかった」と不倫騒動渦中の二人を引き合いに出し、笑いを誘った。

 大楠は、鮎川の演技について「次のセリフ忘れたんじゃないかなと待っていることがありました。そうすると、ポロッと次のセリフが出てくるんですよ。それが映画になると、すごい間になっている。長いこと女優やってきた私には、悔しかったです」と大絶賛。褒められた鮎川は「それが間というものです」と満足げに話し、最後には「ジャージは最高だ! イエーイ!」とロックスターらしくシャウトしていた。

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◇作品情報
「ジャージの二人」(配給:ザナドゥー)
7月19日より恵比寿ガーデンシネマ、角川シネマ新宿ほか全国ロードショー。

<公式サイト>
http://www.ja-zi2.jp/